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新書版なので、速読できなくなった藻緯羅にも
半日程度で、概略、読み終えることができた。 欧米の類似制度についてもサラリと書いてある。 そして、「治安」と「良心」についても...。 ![]() 藻緯羅は、 「裁判員制度」の導入には、批判的であった。 先日の「法の日」のイベントに参加して、 模擬裁判のサマリー版といった形の模擬評議に、 参加して、ひょっとしたら、真の目的はコレ? というものに思い当たった。 しかし、 まだまだ、疑問の中で、思いめぐらしている。 そんな時に、ふと、目に止まったのがこの本である。 著者の名前は、知っている人も多いかと思う。 日本における「国と御上」の関係を浮かび上がらせながら、 なかなかの分析であると思った。 日本語も、なかなかのものである。 もっとも書物であるので、編集者の頑張りかもしれない。 この本の中で、指摘されて気付かされたことがある。 気付いて、当然なのだが、見過ごしていた。 藻緯羅が、日本人であるからだろうか? それは... この法律を作った人は、裁判員になれないのである。 そして、 法律に詳しい人も、裁判員にはなれないのである。 つまるところ、 裁判員の有資格者は、 ・この法律をよくは知らない人(作ることに関わっていない人) ・法体系に疎い人(裁判官と丁々発止のやりとりのできない人) ・前科のない人(公正な裁判制度における堂々たる偏見である) ということになる。 注)ここで書いた前科とは、禁固以上の刑をいう。 因みに、 この制度を定めている法律は、 「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」 という。 その目的は、 「司法に対する国民の理解の増進とその信頼の向上に資する」 と読める。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.03 17:43:23
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