テーマ:憲法改正(90)
カテゴリ:⇒ オススメ過去日記 21件!
先般、ダウンロードした自民党憲法草案の中で、
(まだ、全部を読んではいないのだが...) ちょっと、危うい条文だなと思うもの紹介したい。 これだけを見れば、どこが問題??? 現憲法の第19条は、以下の通り。 === 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。 === 文体を草案に合わせるなら、 「思想及び良心の自由を,侵してはならない。」 となる。 どこが、違うの? 日本語の悪癖の一つが、主語が省略されることである。 まさに、自民党草案は、そうなっている。 恐らくは、その主語は、「日本政府」なのであろう。 なぜなら、「保障」となっている以上、 実効的に履行するには、権力が必要だからである。 現憲法は、英文が原文である現れだと思うのだが、 受身的感覚の記述になっている。 すなわち、 「思想及び良心の自由」は、侵されてはならないのである。 現憲法に、主語を補うなら、「何人も」となる。 当然ながら、個人に限らず、組織・法人・政府も含まれる。 この表現なら、 侵す主体に、権力などを想定する必要はない。 あなたも、 全ての人の「思想及び良心の自由」を、 侵してはならないのである。 現憲法は、そういう規定しているのである。 他方、自民党草案は、 「政府が保障する」のである。 俺たち政府が、 「思想及び良心の自由」が侵害されないよう、 守ってやるという意思を、藻緯羅は感じるのである。 政府が主体的に保障する以上、 自民党草案には、「思想及び良心の自由」の内容を、 政府が定める可能性を、藻緯羅は強く感じている。 そして、 自民党草案の第19条には、第2項がある。 === 何人も、個人に関する情報を不当に取得し、 保有し、又は利用してはならない。 === これは、さらに怖い規定である。 「不当に」というのは、言い換えれば、 「法律に定めのない限り」ということである。 さて、 第19条では、「保障する」であったが、 この2項では、そういう表現をしていない。 これは、 どう評価すれば良いのだろうか? 単に、推敲が足らないだけなのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.11.29 05:13:34
コメント(0) | コメントを書く
[⇒ オススメ過去日記 21件!] カテゴリの最新記事
|
|