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カテゴリ:江東区
住吉にはこれといった目的もない割にはちょくちょく訪れていて、待合わせまでしばらくの間があるので酒場か喫茶店にでも入ろうかしらと町をうろついてみます。この辺の喫茶店はまあ大体は訪れているし、大抵夕暮れ時には店は閉まっているはずなので、必然、酒場を目指すことになります。歩き回っていると何だか来たことがあるようなないような、でもやはり寂れた店舗家屋が溜まらなく魅力的なその店に入ることにしたのでした。
その酒場は「栃木屋」といい、入った瞬間にやはりここだったかと思わず身構えてしまいます。以前お邪魔した時には3人で来ていて、それでもこちらの価格設定には怯まされて控えめかつ、恥ずかしくなるような注文で勘弁して頂いた―客なのにこの弱気さはどうしたものか―のでした。品書きをさり気ない風を装って素早くも集中して眺め倒していわし刺身が無難であろうと判断します。他に120円の焼鳥もありますが、これを頼むのはこの店では御法度なムードを感じ取ったのでした。悶々としながらビールを含むようにちびりちびりやっていると、知人からメールが届きます。返事を書くついでにスマホでスケジュールなどチェックしつつ、美しく盛られた刺身をおっ、こりゃうまいなんて思いながら口に運んでいると、親父さんから突然声を掛けられます。お客さん、うちの魚は鮮度がすごいんだからスマホもいいけど早く食べてくれなきゃ味落ちちゃうんだよ。ハァハァごもっとも、大変美味しゅうございます。ここまでは確かに言われたとおりと恐縮したものですが、その後がいけない。わざわざ築地まで買い出し行ってるんだよ。そりゃ立派ではありますが、わざわざなんて言い方で押し付けがましいことを言うのはどうかしてるんじゃないかしら。以前の感想では好印象だったのに今回の件でぶち壊しになった気分です。よほどスマホが嫌いなんでしょうかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ここの親父、女将さんへのDVも酷いですよね
(2019/03/01 09:49:01 PM)
せんべろマニア さん、こんにちは。
そうなんですか。ぼくは幸いにもその現場は目撃せずに済みました。 亀有の「ハッ×ー」なんかでも見ていて痛ましくなった記憶があります。 勤め人と違って、家族ぐるみの自営業って逃げ場がないから大変なこともあるんでしょうが、 もし傍目にもDVと映るようであれば要注意段階から警戒段階に移行しているのかもしれません。 客の側にも家庭持ちが多いのだから、呑みに来てそんな現場に直面したくないですし。 (2019/03/03 11:40:46 AM) |