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カテゴリ:神奈川県
みっともない事実から告白せねばなりません。すでに表題にありますが、酒場放浪記に出たことのある酒場を何の冒険を犯すことなく辿ってしまったのです。ホントであれば、番組を参考に紹介された店を取っ掛かりに自らの脚と勘だけを頼りに酒場探しと町歩きを愉しむのが上策であることはわきまえているつもりですが、なにせ南武線沿線に来れる機会は、そうはないものでついつい欲張ってしまったのです。夕暮れ時で町歩きするだけの時間が確保できなかったというのも今となっては言い訳めいて感じられます。それでも実際にほぼ未踏の南武線沿線の駅周辺の様子は郊外の味気ないそればかりで、あまり興趣をくすぐられるようなことはなかったと、正直に告白せねばなりません。この経験でますます南武線との縁が薄れることになるのはやはりこうしたノルマを潰すだけでは、碌な事にならないと改めて反省するのでした。
それでも訪れた酒場が良くなかったかと言えば消してそんなこともないのであって、ここ稲田堤駅のチェーンとか新しい店ばかりの連なる商店街をほんのわずか歩いて街道に突き当たる手前の路地に「やきとり 酉将 本店」はありました。テイクアウトの焼鳥販売もしているようで、地元の中年男性や主婦に混じって中学生らしき子供たちも買い食いしています。そんな生徒たちに店のオヤジが気さくに声を掛けているのが長閑で良い光景です。開け放たれた店内はさすがにまだ夏の熱気を留めていて、さらに焼き台の炭が発する熱が加わり汗が引く間もありません。まあ古い酒場で冷房のないのは慣れっこです。店は家族経営らしくて良いチームワークぶりですが、取り分け若奥さんが明るく、テキパキしていてとても感じがいいのです。焼鳥は焼き上がっているのを温め直すスタイルですが、こういう持ち帰りの店ではまあこれもありでしょう。どこも似たようなものですが、カウンター席は日参のお客さんが占めていて、サッと呑んだらあっけないくらいにスパッと引き上げるのが心地良い。まあ暑さのせいかもしれませんけど。まあグループなら多少は仕方がありませんが、狭い店の場合は特にきっぱりと2、3も呑んだら切り上げてもらいたいものです。ぼくも地元で呑むときはそうしてます。って、近所にはそれ程酒場がないんですけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/09/01 08:13:08 AM
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