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カテゴリ:神奈川県
数年ぶりに登戸にやって来たのは、表向きには先日、酒場放浪記に登戸駅前の酒場が登場したからということになるのですが、実のところ本当に行きたいのはそこではないのです。でもその一軒の酒場に焦がれ続けてきたけれど、それなのにどうしたものかなかなか足を向ける気になれなかったのです。その理由は極めて単純で分かり易いのです。ご存知かもしれぬけれど登戸駅前は、再開発の真っ只中らしいのです。といっても数年前に訪れた時にはかつて駅前に密集していたらしき飲食店がプレハブの仮住まいに押し込まれていたことを記憶していますが、未だに変わっていないというのはどうしたものか。そんな生き残りのお店である2軒が今回の目当てになります。
とりわけ目を付けていたのが「太田屋」です。まだ開店前のようですが、どうです。このトタン看板の素敵さ。これはもうなんとしても入るしかないのであります。 ならばと訪れたのは、酒場放浪記に登場した「ヤキトリハウス 平安郷」でした。うっかりとおばちゃんの「どうぞぉ、入ってぇ」の呼び声に引かれて入ろうとしたのは焼肉店の方だったらしい。ヤキトリハウスの方が先行して開店していますね。危うく難を逃れたものの、ヤキトリハウスは大層賑わっております。店舗の方のテーブル席はびっしり埋まっており、入口付近は立呑みコーナーとなっているらしいので、ここでも良かったのですが、表のビニールハウスに案内されました。屋外にもテーブルが放置されていましたが、ここで呑み続けるのはいささか寒くて厳しそうです。しかし、ビニールハウスで通されたのは入口付近の席でそこが人の出入りが多くて窮屈極まりないし、何より暖房炉というのだろうか、見た目には焼却炉のような装置が発する熱が暑いのなんの。そこにビニールの入口の開閉が伴い寒風が吹きこむので、顔が火照ってしまい、それが酒のせいなのか、寒暖の繰り返し効果によるものなのか非常に辛いわけです。まあ、その程度の苦労は酒場巡りには付き物と観念したものの、長居は無用です。古びた見掛けとは違って、肴は工夫されたなかなかユニークな商品が多くて楽しませてくれるし、武骨そうな店の人が多いけれど、見かけによらず親切な方が多くて悪くないのだけれど、厳しい環境下では酒はあまり進まぬということをこの齢になって学ぶことになりました。 さて、店を出ると早速、「太田屋」に急ぎますがなんたること店は固く閉ざされたままです。よもやこの先このまま開かぬままということはないだろうな。このままでは済まされるものではないのであります。そいうことなので、登戸には遠からず再び訪れざるを得なくなりました。
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Last updated
2018/02/02 08:30:06 AM
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