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カテゴリ:墨田区
両国は前回も書いたけれど酒呑み、いや酒場巡りを趣味とする者にはけして幸運に恵まれた町とはいえなさそうです。いつになく弱腰な滑り出しですが、近頃自分の説得術の拙さに絶望感すら覚えているのであって、説得力が必ずしも日々の報告であるブログの文章と引き比べる事はないのかもしれぬけれど、ともかく己の言葉に力が無いことに改めて気付かされる事になったのだから自信のなさそうな文章に落ちるのも無理からぬ事だと察して頂きたいのです。しかしまあ今のぼくには両国は呑み歩きに不向きな町である事は紛れもない真実であります。まあ何につけても主観的な語りである以上は、それはあくまでも真実っぽいのであってそれを否定するのはどんなに弁の立つ人にだってなかなか骨の折れるものとなるはずです。とくどくどしく書きながら、ならば何故に両国をとりあげたのかというとそこには極めてちゃんとした理由があるのです。それは前々から気になっていた食堂に行ったことを書きたかったけれど、書けずにいた理由があるのでした。それにもちゃんと理由があります。日曜日を例外としてこのブログは基本的には呑み歩きを語る事をモットーにしているからであり、その食堂では一切の種類の扱いはないのであります。いや、実はその日はこれを書いている今と同様に気持ちが落ち込み気味であった訳で、普段なら躊躇なく確認するのを躊躇ってしまったのであります。
まあ、呑めなかった以上はここ「食堂 うえき」は、ぼくにとっては単なる食堂なのであります。単なる食堂というと語彙があるけれど、そこには何ら悪意などは含意されていない事をまずはお断りしておきたい。ここでは酒の用意がないという程度の意味でそう述べているだけで、むしろぼくは食事のみで真っ当に生業を成立させる正直で実力のあるお店と見なしたのです。見てくれはくたびれていてやはり酒を呑みたくはなるけれど、極めてファーストフード店的なカウンターの構えではあるけれど、そこに収まらぬだけの味わいがあります。それをご存知ない方がおられ、もしこうした店にこよなき愛情を注げる方であるならば是非にもお勧めしたいと思っていたのです。余りにも以前のことなので果たしてここで何を頂いたかといった些事については語る言葉など既に失われて久しいのであるけれど、ひとつ覚えているのはここの食事が他にはないオリジナルな独自のものであったということです。そしてそれがべらぼうになんてことはないけれどそこはかとなく旨いのだからもう酒がないことなど良しとする、いやまあ残念だけれどそれでも訪れるだけの魅力があったと考えるのです。で今、写真を見たらカレーライスと焼きそばなんて無茶な食い合わせをしてますね。ここの名物だったと思います。このお手頃価格でいつでも食べられる地元の方が羨ましいぞ。 国技館の脇にある食事処兼お土産処の寄せ集め施設がいつからか営業を始めていました。もう開業して数年の歳月が過ぎ去っていると思うけれど、どうも気乗りせず敬遠していましたが、先日思いついて立ち寄ったら、ホントにこれで保つのかと不安になる位には閑散とした様子なので噂に聞く「東京商店」という、まあ角打ちのような施設に立ち寄ることにしました。今となっては自販機で生ビールや日本酒を買い求めるのは目新しさに欠けるから、だったらいっそのこと人情ふれあい風に手売した方がまだよいのではなかろうかと思うのです。多少のおつまみもありまして、それなりに気が利いている風の品なので、相撲観戦の前にちょろりと立ち寄ったりするのには重宝しそうです。空いてるのもいいですね。これで混んでたら、ぼくの場合ならあえて来ることはなさそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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