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カテゴリ:埼玉県
戸田公園駅で下車するのは一体何年振りのことだろう。ってな発言は始終しているから、ぐうたら者にしては案外ちょこまかとマメに都内各地を巡っているつもりでいて、実はむしろ夜の人より行動範囲は限られているのかも知れない。大体において都内各地を巡っているなんて、戸田公園の何処が都内というのだ。戸田はもう立派な埼玉そのものであるし、その町並みや風景は何処がどうとハッキリとは言い当てられぬけれど、やはり埼玉は埼玉なのです。これは必ずしも埼玉を馬鹿にしてはいないからその辺はご承知置きいただきたいのです。ともあれ、ちょうど東京都内で生活を始めた頃にちょっとトキメキ系の出来事に遭遇してしまったのでありますよ。その娘―むすめと読んでもらうつもり―との最初のおデートが戸田だったというのはやはりぼくの限界を示すのではないかと思って語らぬつもりでいたのだけれど、あゝ何ということか書くことがないからつい語ってしまったのでした。
そんな私的な話はどうでもよろしい、というわけで今回、わざわざ戸田公園に足を運んだのは、すでに放映された酒場放浪記で戸田公園の酒屋さんがその裏手のスペースを使って始めたというお店を訪ねたのであります。ところがですよ。ネットで調べた限りでは日曜日と月曜日が休みのようなのですが、その日は金曜の夜であったにも関わらず一向に営業を開始する様子がないのであります。それが臨時の休業なら仕方がないけれど、貼紙ひとつないからどうもそうではないらしい。もしかするとぼくのようにHPの放映告知を見て事前に駆け付けておこうと考える連中がいるのではないかと想像した。で、自分の事はさておくこととするけれど、彼らがとても不快な振る舞いをしたりして店主がそれに嫌気が指しての臨時休業となったのではなかろうかと邪推するのです。そう思うと、その程度のリスクは覚悟して番組出演を決めるべきだと、必ずしもそうと決まった訳でもないのにめらめらと恨み言を述べたくなるのでした。もしかするとしばらくしたらひょっこり営業を始めるかもしれぬと道路を挟んだ先に「焼とん ごさろ」があったので、立ち寄ることにしたのでした。ごさろは五叉路の意味ね。いやもっと深遠な意味などあったりするのかもしれぬけれど、そこまで知りたくはない。せっかくの五叉路に面しているのだけれど、入口は2つだけ。これが五か所の入口が有ったりしたらなかなか意表をついているのだけれど、もし仮にこの道路状況で五か所の出入口を設けたらものすごい広いお店になったことでしょう。さて、長くなったので、感想は短めにするけれど、カウンター席も15人は座れるし、卓席、座敷を併せると50名は入るだろうから、個人営業店としてはかなりの規模です。そしてそれがほぼいっぱいになっているから大したものです。肴は定番がずらりと揃って自分でオーダーしたものや他所の客がオーダーしたものを眺めて、そして積まぬ姿を見ているとなかなかちゃんとしているようです。気取った店よりこういう店がいいんだよななんてうそぶいて見せるのであります。 戸田公園の周辺はどうも方向感覚を保ちにくいようで、しばらく散策しているうちに自分の立ち位置がまったく見当がつかなくなったので、地図アプリで調べると駅に背を向けてどんどん遠ざかっていることが判明しました。この界隈はお隣の戸田駅以外は最寄といえる駅はないからこれ以上は遠ざかりたくない、なんて引き返し始めると「中華料理 珍来」があったので立ち寄ることにしました。典型的なオーソドックス中華飯店であります。どうということもないけれど、見逃すと後々まで後悔するという類のお店です。赤が基調の正調な内装でケバケバしいはずなのに落ち着くよう幼少時から刷り込みを受けているようです。野菜炒めと餃子という定番メニューを注文。どちらもしっかりとした強めの味付けでビールが進むこと。男性2名と女性1名という店の方たちも調理の手を休めることなくでもテレビ放映にも耳をそばだてていて時折、大いに若いこけていて楽しいムードが漂い実にいい感じです。近くならちょこちょこお邪魔してしまいそうないいお店でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/07/25 08:30:07 AM
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