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カテゴリ:葛飾区
ハードコアさん激賞の新小岩のマーケット酒場にようやく訪れることができました。こんな時期なのにとお思いかもしれませんが、実際には夏の終わりの比較的状況の悪くない頃にお邪魔しているのでご安心あれ。と、こういう気の緩みこそが事態の悪化を招き寄せているのでしょうが、良い習慣はちょっとしった弾みや事件なんかですぐに消し飛んでしまうけれど、悪い習慣からは抜け出すことが非常に困難なものであります。困難を克服することはぼくにとっては非常に厳しい行為でありまして、それはまあ程度の差こそあれ大概の人にとっても同様なんでしょうが、それを乗り越えるカタルシスに酔える人と酔えぬ人があって、ぼくなどは典型的な後者でありまして、カタルシスよりは飲酒で酔うという安易な方向に向かうしかないのです。
でも、新小岩の「新町ストアー」は、駅からはけして近いわけでもないし、周辺は環七通りと新中川に挟まれた住宅街でけして散策して愉快なエリアでもないから崩落寸前のマーケットが視界に入った時には心底興奮したものです。初めてであることに過度の緊張や脅威を感じることはめっきり減じていますが、こちらは周到な観察の後に施設に足を踏み入れるのが正解でした。気持ちが急いてしまいついいい加減にシャッターを切った側の入口を選択したのですが、ここを入るとすぐにある惣菜店で買い求めた品は実は持ち込みでの飲食は禁じられていたのですね。そのことに気付いたのは店の方から冷え冷えジョッキをお受け取りした際だったのです。でも別店舗で求めた揚げ物を広いテーブルに広げても特に注意されることもなく、どうやら初めてということで見逃してもらえたようです。惣菜店の先には所狭しと商品棚が詰め込まれ、そこには雑然とした様子で実に多様な商品が陳列されているのでした。むろん、手作りの総菜やお弁当にも事欠かずどれに手を伸ばしてよいものやら迷いに迷うのでありました。複数のテーブルを並べて一体化した客席には昼日中から人生の先達たちがパスタなんかを肴に非常にハイピッチでチューハイ缶を開けています。しかも帰宅後に寝酒とするなんていって500mlを3本は多過ぎだろうに。まあそんな出鱈目な生活をもつい許容したくなるような緩いムードが漂っていて、今のぼくがここに入り浸るのは危険すぎるけれど、将来的にこんなお店が近くにあれば本当に幸福だろうなあと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/12/21 08:30:05 AM
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