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カテゴリ:葛飾区
金町には面白い酒場が多いけれど、大概行き尽くしてしまった気がしていたものだから少しばかり足を向けようという意欲はなくなりつつありました。というか再開発により駅前人口は増加すると思われるのですが、この辺りは酒場がじわじわと数を減らしているように思われる一方で、新規にオープンする酒場の噂はとんと耳にすることもないものだから、なおのことおとずれるきっかけすら見出せないのでした。しかしまあ詳しい人はいるものですねえ、って金町在住の知人からの情報で、しかも本人は訪れている訳でもないのだから情報としては非常に貧弱なものでありました。でも知人の知人からの又聞き情報ではあるけれど、そこがなかなか良いらしいのです。一応ストリートビューなど眺めてみるとやはり照明式の置看板がかなり立派えな作の造りでありまして、お手頃だという情報も併せて聞いていなかったら立ち寄ろうとは思わなかったと思うのです。
ということで、自身の勘に頼らず人様の情報に促されてやってきたのは金町の裏通りの脇道というやはり聞いていなければ見つけるのは難しかったかもしれません。「みよし」は2階建て長屋の1室であったようですが、今ではここ一軒のみが営業を続けています。周囲は住宅ばかりで知らなければ通り抜けることすらないように小道にあります。店内は思ったより奥に深く真っ直ぐのカウンター席も充実しているので独り呑みも良さそうですが、この夜はS氏と一緒でした。駅から遠そうな印象を思いになられるかもしれませんが、実際には徒歩5分も要さぬ程度の便利な場所だから混んでいても良さそうなものですが、まだ客はわれわれのみでした。品書きを眺めると厨房側にも小上がり側にも別メニューがびっしりと張り巡らされており、詳述は避けますが、ユニークな品目もさり気なく紛れ込んでいて驚かされたりします。実直そうな主人は常連が来ても科目に仕事をこなしておりとても好ましい印象です。しかも肴はしっかりした盛りで出してくれるのにどれもこれもが安価で、量に関しては独りでなくて良かったと胸をなでおろすのでした。たっぷりの山ウドは味噌とマヨネーズで食べ分けたけれど、思いついてイカの胆漬を乗せていただくのも実に旨かったのでした。これは清酒がいくらあっても足りなくなりそうです。それにしてもこんな目立たぬ場所にこれほどに充実した店があったなんて嬉しい驚きです。ここはまた近いうちに仕事に帰りに寄りたい思ってるのですが、その時には時短要請など気にせずにじっくり腰を落ち着けて呑みたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/03/08 08:30:06 AM
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