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カテゴリ:葛飾区
先般、久々に亀有を訪れてみて散策してみると何度となく通り過ぎた通りにこれまで見落としていた居酒屋が少なからず存在することに気付いたと書きました。人は見たいものだったり見たくなかったりするものは見るけれど、そうでないものは視界をよぎりこそすれど実際には見てなどいないのでしょう。見たくないと書いたけれどそれも恐らく深層心理では見たいものなんじゃないかと思っています。とかく若い頃は視野が狭いものです。ぼくだって若い頃は元気いっぱいで欲望に忠実だったからいつだって急ぎ足で移動したものです。速度が速くなるということは人間という生き物の生理上視野が狭くなるのは当然のことです。そういう目の造りになっているのだから仕方ないと言えば仕方のない事です。ってまあ実際に早歩き程度でそれ程視野が狭くなることもなさそうですけど。それを言うなら緊張も視野を狭める作用があるらしいから、酒を呑んで緊張が緩み、加えて歩く速度も落ちれば視野が広くなるはずですが、酔って視界が定まらず記憶にも霞が掛かってしまうから酔っ払い過ぎない程度で町を歩くのが若い人にはお勧めです。逆に年をとっても視界は狭くなりますね。視神経線維の減少で脳にちゃんと情報が送られなくなるということらしいからおっかない。また、緑内障による視野狭窄、視野欠損もあるから人は生涯を通じてちゃんと世界を正視することなど不可能な生き物なのかもしれません。となんだか分かったようないい加減なことを書きましたが、ここもやはりこの年になるまで視界に収まらなかった居酒屋なのでした。
「八べぇ」なんですけど、まあごくごく普通の居酒屋であります。これまで見えなかったのはこの辺を通る際にはすごい速足だったからか極度の緊張状態にあったのかは判然としませんが、まあ視神経線維が残っているうちに通り掛かれてよかったというものです。いやいや、まだ店にも入らず良かったとは言い切れぬではないか。ということで早速に入店します。店に入る前には焼鳥店と思ったのだけれど、どうも違ったようです。いや違うってこともないか、ちゃんと串焼きメニューも揃っているのだけれど、労働者諸君がホルモン焼きを食らっているのが目に入ったからホルモン焼屋なんだろうか。でもでも結構充実した品揃えのメニューなんぞを眺めてみるとどうも韓国系の料理が充実しているように思えるから韓国居酒屋なのかもしれない。店内はカジュアルな感じで表からイメージしたような居酒屋らしさは希薄でしたが、店の方も無駄口を叩いたりせずにちゃんと丁寧に勤められていて好感が持てました。値段が手頃なのもいいですねえ。亀有は激安酒場こそないけれど、都内としては全般に安価に呑めることを再認識できました。もう一度行くかとなると微妙なところですが、酔っ払って視界に入ってしまったら気付かぬうちにうっかり再訪となってしまいそうです。そしてきっとまたちょっといい店だったけど再訪はどうかなあなどと述べることになりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/04/20 08:30:07 AM
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