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カテゴリ:葛飾区
青砥という町は、とお決まりの如くに町の話題で切り出すスタイルというのも手軽で悪くないのだけれども、さすがに近頃は行動範囲が限定されているので町のことを語るにもネタがなかったりするのです。だとすれば語りのきっかけをちょっとばかり勉強した方がよいのでしょうけれど、日々なんだかんだと忙しくてとてもそんな時間は確保できないのでした。世の中には仕事を終えてから何かしら資格を取得するためにその手の学校に通っている人もいるけれど、驚くべきことです。ぼくなどは近頃は帰宅途中にせいぜい2時間程度呑んでちょっと買い物などして帰宅したらシャワーを浴びるととうに9時は回っています。ちょっとしたつまみなどを作って軽く一杯やりながらニュースを眺めたり、PCでノルマをこなしたりしているともう11時を過ぎています。眠りの浅いぼくはもうここらでベッドに入っておかないと翌朝に響くのです。じゃあ休みの日を有効活用すればいいではないかと言われても、苦痛ばかりの仕事から解放されて勉強などする気力など湧くはずもないのであります。って結局は勉強というワードから己の現況というこれまだベタな導入となってしまった。これは人様に読ませる文章として愚作の業でしかないではないか。と嘆いてはみせるけれど、それなりに分量を稼いだからこれはこれで良しとしてしまうのだ。この自分に対する甘さが現在の自堕落なぼくを育む土壌となっているのだろうなあ。
なんてことを書きながらやはり青砥のことに触れてからの方が話が始めやすい。映画だって冒頭で空撮が多用されるのは地理的状況とともにその地域の涵養や人種などを俯瞰して見せて徐々に自然さを装って主人公にフォーカスするための安直かつ効果的な方法だからなのでしょう。さて、青砥に訪れたぼくはまず、以前お邪魔した際にやっていなかった「居酒屋 奥の松」を再び訪れるのですが、やはりこの夜も休みです。もう営業はやめてしまったのでしょうか。時間も遅くなっていたし、S氏も一緒なのでまごまごしている時間はない。さてどうしたものかと迷っているとS氏から珍しく希望が告げられます。「大衆料理 忠治」に行きたいとのこと。確か酒場放浪記で放映された酒場でぼくは一度訪れているはず。でも以前の記憶は行ったことがあるということ以外は皆無だったので復習として訪れるのもよかろうと同意します。でも店に入ってみても少しも思い出されることがないのです。まあ、ごく標準タイプの内装だから無理からぬことではありますが、内観すら記憶がないのにここで何を摘まんだかなどといった些事を重い尾もせるはずもないのです。実のところ2度目の訪問からまだ1カ月程度しか経っていないはずなのになんたることかほぼ記憶がないのです。覚えているのは、常連たちの寄り合いがあって彼らは開店すぐから通っている方からここ10年程度のお客さんもいて、でもこの酒場がきっかけて新し繋がりを見出しているということです。これが面倒に思える人もいるでしょうが、今のぼくにはその楽しさが幾分分かるようになりました。大勢で呑むのが嫌になったらしばらく行かなければいいだけだし、人恋しくなったらまた戻ってくればいいのだから、酒場の繋がりというのはその緩さもあってその関係性の希薄でありつつ密接でもあるところがぼくにもとても都合のいいのです。さて、おっ、メヒカリの唐揚げを食べていますね。ぼくの好物です。好物ですが、案外食べさせてもらえる酒場は少ないので目にしたらつい注文してしまいます。メヒカリはいわきとか福島県の沿岸部の酒場でよく見かけます。この酒場の屋号は忠治かあ、一瞬国定忠治の出身地が群馬県だからここのご主人も群馬のお生まれなんだろうかなどと想像していましたが、福島とか茨城のご出身かと思いましたが、全く関係なかったようです。美味しい肴で安価に酒を呑みたいなら選択肢に加えても良いお店でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/10/25 04:19:50 PM
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