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カテゴリ:豊島区
前回、「ほとんど呑みに訪れていない町」と書いたということは、訪れたことがあるのかという疑問を持たれた方がいらしたかもしれません。実はあるのです。しかも約10年前と約5年前の2回訪れているようなのです。ようなのですとはまたあやふやなことだと思われるかもしれませんが、実際訪れた記憶がまるでなかったりするのだ、恥ずかしながら。そのどちらかは北池袋駅界隈で呑んだ後に流れで立ち寄っただけなのです。位置関係を考慮するとどうやら今でも現役らしい「居酒屋 助さん」と思われます。わずか5年前のことなのに覚えていないとはねえ。もう一軒が「ことぶき」というお店のようで、今では寒々しくも更地と化しています。メモには住所の記載もないので、当時の記憶の呼び水にしようとGoogleで検索すると食べログに登録されていることが判明しました。しかしすっかりお馴染みの[掲載保留]表記があるのみでコメントすら残っていません。でも住所が残っているのでGoogle Mapで調べてみるとその住所のある場所はどうも更地になってしまったようです。最近知ったGoogle Mapの機能があって過去の様子をプレビューできるのですね。ホントこれ、恥ずかしながら最近まで知らなかったのですね。2020年11月にはすでに更地となっていますが、同年2月にはまだ建物が残っていました。飾り気のない簡素な構えが味わい深いです。
この間のいずれかに閉店をしたってことなんでしょうけど、コロナをきっかけに閉店したのかしらと気になって移動してみるとどうも貼り紙らしきものが見えます。拡大してみます。「東京都道路拡張」により「立ち退きの為本年2月末日にて閉店」ということなのです。現在のプレビューをよくよく見ると「木造住宅密集地域を改善する、命を守るみち」なる看板が設置されています。単なる空き地を「みち」とは何ともお粗末に思えるのですが、現状を「ことぶき」の店主さんはどう思っておられるのでしょうか。 それはともかくとして、とある夜お邪魔したのは「ホルモン・海鮮焼 すえきち」です。夕方5時過ぎに店の前を通るとテレビ画面から漏れ出した灯りが見えますが、営業を始めるといった気配は感じられませんでした。そんな訳で先に書いた「点心」で時間調整したんですが、後ろ髪をひかれつつ店を出たもののやってなかったらどうしようと店の方を見ても営業してる気配はやはり稀薄。でもさっきとどこか違っているようでよくよく見ると袖看板の照明が灯っています。どうやら営業時間となったようです。店内は薄暗くしばし大丈夫なんだろうかってムードでありましたが、こういううらびれ感はぼくにはむしろ心地いいので当然店を出ようなんてことは微塵も思わないのです。カウンターにも卓席にも焼き台も七輪もないので、ゆっくりメニューを眺めて決めればいいことと思い、ホッピーと牛すじ煮込みなどを注文。これがお通しのスパサラとともに実によい味でしかも量もたっぷりなので結局最初に頼んだ品だけで満足してしまいました。我々の後を追うように訪れた初老の客はキープのいいちこを受け取ると猛然と呑みだすのです。恐らく注文せずに当たり前のように出された刺し盛はとんでもないボリュームです。遠目でそこまでじっくりとは眺められなかったのですが、5種類程度は盛り付けられていて、鮪だけでも8切れ近くはあったんじゃないか。しかも大振りに切り身ですよ。こりゃ我々じゃあ2人で掛かっても持て余してしまうんじゃないか。さらに嬉しいのがホッピーのナカの価格です。セットは450円と平均的でありますが、ナカは150円でしかもそこそこの量が注がれています。これは大したお店じゃないか。さすがは板橋区。と書いてはみたけれど実はこちらも豊島区だったりするんですよね。 開店待ちで立ち寄った「点心」前を通ると、カウンターには5名ほどのお客さんが入っておられました。下板橋駅前になくてはならないと感じられている方は少なくなさそうです。それを思うと将来、それも近い将来にも暗澹たる気持ちを抱かざるを得ないのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/01/17 08:30:08 AM
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