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カテゴリ:木工
10年程前に手に入れた、和箪笥の修理をしました。
箪笥の修理は久しぶりで、いつもの木工とは勝手が違いますが、楽しく作業出来ました。 東北地方の古い箪笥ですが、金具は割り合いしっかりしていて、壊れた部分と破損した所を新しく作り、全体に塗装を施しました。 塗装は汚くなった部分をサンダーで削り、その他の部分は昔ながらの使い古した風合いを残す形で、そのまま上から塗料を塗りました。 色合いが一定でない所が、使い古された感じがあり、古い時代箪笥の魅力です。 高さは余りありませんが、どの引き出しも奥行きは深く、使い勝手は良さそうです。 使われている木の材質は分りませんが、たぶん前板は広葉樹で、その他は杉板のように思います。 大体、一週間程で塗装部分の乾燥も終わり完成しました。 右下の小さな引き出し部分には、本来は前に一枚の扉が付いていた跡がありましたが、扉はなくなっていていたので、そのまま桟を作り、小引き出しを前に持って来ました。 取っ手は、付け替えようかとも考えましたが、しっかりしていたのでそのままにしました。 随分昔に誰かが作り、東北のどのような人が使っていたのか、知る由もありませんが、令和の時代に上手とは言えませんが修理され、これからも使われていく事が出来、良かったと思います。 家具は、修理を繰り返して使い続けて行く事が、人にも家具にも本当に幸せな事だと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/01/10 06:23:57 PM
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