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テーマ:旅の写真(3460)
カテゴリ:旅、登山、キャンプ
翌朝、運転手さんの車で、デリーの国内線ターミナルへ向かう。 インドの北東、ガンジス河の流域に位置するヴァーラーナスィーは、空路で1時間15分ほど。 この地は、「ベナレス」「バラナシ」など色々に呼ばれるけれど、独立後の正式名称はヴァーラーナスィーという。 北はワルナー川(Varuna)に、南はアッスィー川(Assi)に挟まれていることが由来だとか。 予定より、30分ほど遅れで昼過ぎに到着。本日も快晴。 ホテルでも乗り物内でもそうだが、キンキンにエアコンが稼働しているため、空港に降り立ったときの熱風が、やけにツライ。 空港に降り立ってすぐ、わらわらとリクシャーワーラーやいろんな客引きが押し寄せてくる。 無視して、木陰に逃げ込み、ヴァーラーナスィーでの2日間、お世話になる運転手さんが来てくれるのを待った。 ガイドのチャマンさんが、しきりに携帯で連絡をとっているあいだ、夢にまで見たこの町の空気を、全身に受け止める。 クサイ、、、。 昨日から、すでに気づいていたインドの匂い。 スパイシーな体臭と、お香と、けもの臭と、し尿の交じった匂い。 そうこうしてる間に、40代半ばの凛々しい運転手さん(仮名=ジャマールさん)が到着したので、さっそく観光に出発した。 うってかわってとっても安全運転をしてくれるジャマールさんは、クラクションをあまり鳴らさないし(彼が鳴らさなくても、周りは容赦なく鳴らす)、度々ある段差ではかならずスピードを落としてくれて、安心して乗っていられた。 デリーより明らかに緑が増えた。乾いた印象はなく、もうすぐ始まるモンスーンの季節が過ぎたら、畑には農作物が植えられて、もっと緑豊かになる。 道幅は狭く、貧しい人が増えた。牛もぐっと増えて、道路をふさいでしまう。 ただでさえ狭くて混沌とした道は、あっちこっちで工事をしていた。 わたしたちには、一見、廃墟のように映るコンクリートやレンガの建物が立ち並ぶ。 お店の前には必ず、だべりながらおしゃべりしてる人や、こちらを穴があくほどじっと静観する男たちがいる。 この日は日曜だったので、多くの店がシャッターを閉めてお休みしていた。 人通りも、いつもよりは少ないらしく、インドの人はみんな暑さを避けて、休日は家でテレビを観たり、お昼寝して過ごすのが一般的らしい。 寝ているのか、倒れているのかわからない人間がいる。 こんなに堂々と、道端の日陰でお昼寝できることが、ちょっと羨ましくもある。 いたる所で油を売る男たちに比べ、女性の姿を見ることが少ないのは、やっぱりインドが男性社会だからだ。 道端で動物がバッタリ倒れて死んでいるので驚いたけれど、のちのち、さほど珍しい光景ではないのだなぁ、と気づく。 野良犬たちは、痩せてガリガリで、さすがに狂犬病と思しき犬には出会わなかったけれど、徘徊する姿がちょっと怖い。 (カメラを忘れて写真撮れず、これはお借りした画像です) 最初の目的地サールナートに到着。 サールナートは、町から10キロほど離れたところにある、四大仏跡のひとつ。ここでブッダは5人の修行者たちに会い、覚りの真理を初めて語ったのだという。 閑静で広々とした敷地は公園のようで、いたるところに地元の恋人たちの姿があった。 清々しい場所だけれど、モンスーンを控えたこの時期は蒸し暑く、38℃ほどとはいえ、少し歩くだけでくらくらして、汗がふきだしてくる。 上の写真はダメーク・ストゥーパ。 6世紀に造られた仏塔で、直径26メートル、高さ44メートル。親しみの湧く造形と、細かく刻まれている模様が美しい。 ブッダ、弟子たちに説法の図 この一帯には、チベットやビルマの僧院、中国や日本の寺が建っていたけれど、それらは見ず、考古学博物館を見学した。 ここはカメラの持ち込みにうるさくて、鞄ひとつ持ち込めない状態。 携帯電話すら、入り口で没収されて、そのまま、見事なダメーク・ストゥーパもアショーカ王の石柱もカメラに収めることはできなくて、ざんねん。 (こちらもお借りした画像です) 上は、ムールガンダ・クティー寺院内の壁画。 ブッダの生涯を順をおって描いたこの大作は、戦前、日本人画家・野生司香雪(のうすこうせつ)が描いたもの。 奥へ行くと金色のブッダ像が鎮座していて、その下には仏舎利が眠っている。 寺院の外。神聖な巨木(ガジュマルだったような・・・)の葉と木のかけらを、お金を払うともらえる。 ガイドのチャマンさんが、「縁起ものだからもらっていけ」というのでいただいた。というか、買った。 このあとは、早めにホテルにチェックイン。暑くて消耗した体を休めつつ、一着しか持たなかった着替えを手洗いして、とりあえずシャワーを浴びてさっぱり。 ホテルの写真は、次回に。 夕刻、ついにガンガー(ガンジス河)へと、むかった。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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