徘徊日記 2024年6月18日「あるじなき庭にアジサイです。」芦屋・朝日ヶ丘あたり
「あるじなき庭にアジサイです。」 徘徊日記 2024年6月18日芦屋・朝日ヶ丘あたり ここのところ、アジサイの花とよく出会います。まあ、季節が季節ですからあたりまえですが、今日は芦屋の丘の上のマンションの庭のアジサイです。 通りに面した一方はコンクリートの塀に囲まれた、広いとはとてもいえない、マンション1階の日当たりの悪い庭の隅に二株のアジサイがあって、誰に見てほしいわけでもないと思わせる花が咲いていました。 つい、先だって、この屋のご主人に去られてさみしい風情の花でした。 一月ほど前には、このバラが咲いていました。すでに、身動きが不自由で、車いすだったご主人に写真を撮ってお見せしたところにっこり微笑んでいらっしゃった! のが、ボクが最後に拝見したご主人の笑顔でした。 このバラの株は、ご主人に長年付き添い続けた方がご自宅でお世話続けるということで、今日は植木屋さんが掘りおこすお仕事をなさっていました。 通りと庭を隔てる壁をムカデのこどものような虫が這い上ろうとあえぐようにうごめいていました。何というか、むずむずと動く、小さくいながらも見かけだけは、やっぱりいいとはいえない姿に、思わず見入ってしまいました。 何度も、何度も、この屋のご主人と、数年前に去られた奥様の笑顔に出合いたい一心でおうかがいした部屋ですが、おうかがいするたびにボンヤリたばこを吸った庭です。 もう、ここに帰って来ることもないのでしょうね。にほんブログ村