鈴木清順「夢二」元町映画館no215
鈴木清順「夢二」元町映画館 「SEIJUN RETURNS in4K」という特集の二本目です。見たのは「夢二」でした。竹久夢二の、あの夢二です。沢田研二が夢二を演っています。映画館にやって来てびっくりです。コロナ騒ぎ以後の元町映画館では、ついぞ見たことのない入場待ちの行列です。といっても、まあ、60席のミニシアターですから30人ほどのことなのですが、めでたい!ことです(笑)。案外、若い方もいらっしゃいます。ウーン、大丈夫??? まあ、そんな心配も浮かんできますが、何はともあれメデタイ!ことです(笑)。で、入場して後方の端っこのいつもの席に座ると、前に、若い女性の二人連れがお座りになって、実に姿勢がよくていらっしゃる。元町映画館は初めてのご様子で、おしゃべりも、なかなかお元気です。この映画館の欠点は、姿勢のいい人が前に座るとスクリーンの邪魔になることなのですが、深く座る気はなさそうで、前が見えません💦💦。仕方がないので、前から2列に開いていた端の席に移動です。やれやれ・・・ で、紙風船がフワフワと飛び交うシーンで映画は始まりました。なつかしい! 先日見た「ツィゴイネルワイゼン」よりも話にまとまりがありましたが、やっぱり、はあ?、そうですか?!という感じで終わりました。 ついでというか、どうでもいいような話ですが、「ツィゴイネルワイゼン」では今は亡き藤田敏八でしたが、この映画では、生きていらっしゃるはずの長谷川和彦が最後には首をくくってしまう役で出ていて、感無量でした(笑)。そういえば、長谷川和彦の「太陽を盗んだ男」で、話は忘れましたが、主役だったのは沢田研二でしたね。 まあ、思い込みかもしれませんが、あの頃、鈴木清順自身もほかの監督の映画によく出ていた気がしますが、監督が出るのが流行だったのでしょうかね。 というわけで、清順美学、2本めもポカーンでした。こうなったら、あと1本、「陽炎座」にチャレンジですね。実は、一番好きだったような気がしてますが,さて、どうなることやら(笑)。監督 鈴木清順製作 荒戸源次郎脚本 田中陽造撮影 藤澤順一音楽 河内紀 梅林茂キャスト沢田研二(竹久夢二)坂東玉三郎・5代目(稲村御舟)毬谷友子(脇屋巴代)宮崎ますみ(彦乃)広田レオナ(お葉)大楠道代(女将)原田芳雄(脇屋)長谷川和彦(鬼松)麿赤兒(巡査)1991年・128分・日本2023・12・02・no147・元町映画館no215!