カート・ハーン「ロックの礎を築いた男 レッド・ベリー ビートルズとボブ・ディランの原点」シネリーブル神戸no313
カート・ハーン「ロックの礎を築いた男 レッド・ベリー ビートルズとボブ・ディランの原点」シネリーブル神戸 予告編とチラシを見て、レッド・ベリーの名前にはピンとこないというか、反応できなかったのですが、ピ-ト・シーガーとかジョーン・バエズとかの登場の可能性に期待して見に行きました。納得!でした。 アメリカの音楽史において、どうしても記録しておかなくてはならない人物としてレッド・ベリーという1880年代に生まれ、いわば、波乱の人生をおくり、あの、ウディ・ガスリーをして「もっとも偉大なフォーク・シンガー」と称えられたという人物を取り上げ、その歌と生涯をたどったドキュメンタリィーでしたが、映像の中で証言しているのが、今は亡きピート・シーガーであり、B・B・キングであり、ハリー・べラフォンテであり、ふと、映し出される映像に若き日のポール・マッカートニーが左利きでアコースティックギターを弾いていたりするのが、見ている老人には、もう、ただ、それだけでうれしい映画でした。 先だって、ボブ・ディランを若い人たちが演じて、ピート・シーガーとかも、よく似た誰かに演じられて登場していた「名もなき者」という映画を見て心躍ったのですが、こちらの映画のピート・シーガーやジョーン・バエズは本物で、「えっ?誰これ?」と思ったのが、アーロ・ガスリーだと気づいた時には、さすがに「オー!」となるドキュメンタリィーでした。 たとえば10年前、2014年だったかに亡くなったピート・シーガーがしゃべっている映像などは、どう見てもこの映画の製作を目的にしたインタビューでの応答だと感じたのですが、映画そのものが10数年がかりで計画、作製されていたのか。映画全体の構成映像自体は、古い映像の編集映画なのですが、インタビューなどは、結構、最近のものらしく、もし、そうであれば、製作には、ちょっと、手間のかかった映画だと思いました。 なにはともあれ、1950年代以降のアメリカン・ポップス、ロックミュージック、ブルースなどの音楽を青春の歌として聞いてきた老人には、なかなかベンキョーになる作品でした(笑)。拍手!監督 カート・ハーン字幕監修 ピーター・バラカン 朝日順子キャストレッド・ベリーピート・シーガーハリー・ベラフォンテB・B・キングジョーン・バエズアンナ・ローマックス・ウッドアーロ・ガスリーバーニス・ジョンソン・リーゴンオスカー・ブランドクイーン・“タイニー”・ロビンソンラリー・リッチモンドマイケル・タフトクリストファー・ローネルジェフ・プレイスオデッタ2021年・80分・G・アメリカ原題「Lead Belly: Life, Legend, Legacy」2025・06・02・no082・シネリーブル神戸no313追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)