モッカガッタで練習試合
コヴェルチャーノの翌日は、ぼくのホームであるスタディオ・モッカガッタで取材。国際Aマッチウィークで今週末はリーグ戦がお休みなので、ジェノヴァを本拠地とするセリエAのサンプドリアとトリノを本拠地とするセリエBのユヴェントスが、中間地点のアレッサンドリア(どちらの都市からも1時間弱)で練習試合を戦ったのでした。サンプは、アズーリに招集された中盤のジェンナーロ・デルヴェッキオ(昔ローマにいたFWマルコ=現アスコリとは別人)ひとりを欠いているだけでしたが、ユーヴェの方は、アズーリにデル・ピエーロ、カモラネージ、ブッフォンの3人が招集され、さらにトレゼゲ、ブームソン、ボジノフ、R.コヴァチがそれぞれの国の代表に、そしてキエッリーニとパダリーノがイタリアU-21代表に呼ばれて不在という、ほとんど二軍といっていい構成。上の写真からわかる通り(わかんないか)、ビリンデッリがキャプテンを務めているくらいで、スタメンのほとんどはユース上がりの若手でした。練習試合とはいっても、両チームともクラブの会長、スポーツディレクターがご臨席という、なかなかちゃんとした仕立てです。ゴール裏にも少人数とはいえ、ちゃんとウルトラスの皆さんが詰めかけていました。サンプの方は、サポーターグループのアレッサンドリア支部がちゃんと旗を出してて、ユーヴェもゴール裏二大勢力のひとつであるARDITIが15人くらいだけどダンマクを持って来ていました。ウルトラスというのは、チームのためならどこへでも行くのが商売アイデンティティなので、どんなところでも存在を誇示することが重要なのです。 試合の方は、さすがセリエA、というかスタメンの大半をレギュラー組が占めていたサンプが最初から圧倒、開始直後にキャプテンのフラーキがゴールを決め、20分には膝の怪我による長期欠場から復帰してこれが初めての実戦というバッザーニも決めて、前半は2-0、後半にさらに2点加えて4-0でユーヴェ(の二軍)を蹴散らしています。ユーヴェで目立ったのは、中盤のゲームメーカーとして一軍でもレギュラーを張っているパーロくらい。故障上がりのレグロッターリエ、出場機会が全然ないザラジェータは、全然ダメでした。一応、マッチデータも載せときますか。Juventus ? Sampdoria 0-4 ゴール: Flachi 2’, Bazzani 20’, Quagliarella 76’, Fontes da Mota 81’警告: Palombo 63’, Accardi 90’ JUVENTUS: Mirante (Belardi 46’); Birindelli, Legrottaglie, Urbano (Pisani 46’), Rizza (Giovinco 46’); Marchionni (Rodriguez 82’), Zanetti (Marchisio 65’), Paro (Venitucci 80’), De Ceglie; Zalayeta, Guzman ベンチ: Maniero, Bianco, Lanzafame. 監督: DeschampsSAMPDORIA: Berti; Zivanovic (Bastrini 65’), Falcone, Sala (Pieri 46’), Accardi; Olivera (Fontes da Mota 73’), Bonanni, Palombo (Castellazzi P. 82’), Franceschini (Soddimo 58’); Bazzani (Foti 69’), Flachi (Quagliarella 46’) ベンチ: Castellazzi L. 監督: Novellino 平日の午後6時キックオフというスケジュールだったので、滅多に見られないセリエAにもかかわらず、観客は1000人くらいでした。試合開始前にはまだ陽が残っていたのですが、そのうち暗くなって、試合が終わる頃には月も出ていました。□