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カテゴリ:日本計量新報論説と解説(電子判)
朝永振一郎さんの著作集別巻3『朝永振一郎 人と業績』を読む(横田俊英)
(立派な人がこの世にはいるものだと思うのであった) (本文) 正月に読む本を20冊ほど仕入れた。 そのなかに朝永振一郎さんの著作集別巻3『朝永振一郎 人と業績』があって、12月30日夜と31日朝に読んでいた。 朝永振一郎さんについては直接の縁はないが縁類の方の人格高潔を知っており、私は朝永さんの『庭にくる鳥』を読んでいる。また小柴昌俊さんがNHKの特別番組で朝永さんのことを語った話しからその人柄の良さは誠に格別のものがあると思って敬服をしていたのである。 湯川秀樹さんと朝永振一郎さんは三高と京大理学部の同期であり、湯川さんは高等学校時代の印象を「体はあまり丈夫ではなかったが、実に明瞭で緻密な頭脳の持ち主だと直感した」と述べている。朝永さんを理化学研究所に誘った仁科芳雄さんは「彼は頭がいい、特別な人間だよ」と語ったという。 天才ともいわれる人に「明瞭で緻密な頭脳の持ち主」(湯川秀樹さん)、「彼は頭がいい、特別な人間だよ」(仁科芳雄さん)ほどの朝永振一郎さんであるから、特別に頭がよかったのであろう。 その朝永振一郎が酒好きであることは小柴昌俊さんによって語られているが、『朝永振一郎 人と業績』によって再確認された。人格高潔な朝永さんは激することがなかったということである。しかし嫌なことに対してはユーモアで返していたことがこの本に書かれていた。 『朝永振一郎 人と業績』を読んで人柄というか人格というかともかくも立派な人がこの世にはいるものだということで、真似ることはできないもののそうしたことだけはよく知っておきたいと思うのであった。 ---- 横田俊英(代表取締役社長) (株)日本計量新報社 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル 〒101-0054 電話03-3295-7871 FAX03-3295-7874 http://www.keiryou-keisoku.co.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月31日 08時49分50秒
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