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カテゴリ:フレンチ
ランチは金比羅(港区浜松町2-1-1 03-3432-1047)で。野菜鴨ワンタンうどん(893円)というメニューをみつけ、オーダーした。シンナリしたレタスの食感とワンタンの皮の食感のコントラストがなかなか良い。
面識はないのだが、歳も同じで住まいも同じ区、好きな店も重なっていて、私にとって貴重な情報源の方がいて、その方の日記で知ったのが、りんごの絆(新宿区荒木町7-3 03-3350-3773)。しかも、その日記には、この店の事が、あまりに魅力的な言葉で綴られていて、しかも衝撃的なことにこの3月で閉店するというのだ。居ても立っても居られず、お客さんとの食事でこの店をリクエストさせてもらった。 料理は6800円のコース(アミューズ+前菜+季節のスープ+メイン(魚or肉)+デザート+ドリンク)と8500円のコースで、今日ある素材は明かされるものの、どんな料理が出てくるかは全くのおまかせとのこと。6800円のコースにして、肉と魚をオーダーし、フロアの方の薦めに従いシェアして食べた。 出てきた料理は以下の通り。 ・春野菜の盛り合わせ(ホワイトアスパラガス、グリーンアスパラガス、春キャベツ、コゴミ等。野菜のしっかりした味わいに、微かにバターの香り。優しい味わいだ) ・蟹のペーストと自家製のパン(このパンが美味しすぎる。もっちりした食感で、このペーストで食べると優しい気持ちになる) ・フォアグラのテリーヌと苺のコンポート、ジャガイモと豚肉のテリーヌ、野菜の付け合せと苺(フォアグラに苺のコンポートを合わせるのは珍しいと思ったが、これが合う。ジャガイモと豚肉のテリーヌも優しい味わい) ・新玉葱のスープ、カプチーノ仕立て(このスープが美味しい。飲むと優しい気持ちになる感じ) ・フルーツトマトと透明なトマトのエキスのグラニテ、赤ピーマンのムース、トマトのソース(これがまた美味しい) ・ヒラメとアマダイのポアレ(アマダイのパリパリの皮もホックリ焼けた身も美味しい) ・飛騨牛のバラ肉の煮込みと鶏肉(とろけるような飛騨牛の煮込みに、皮はパリパリでジューシーに焼かれた鶏肉も美味しい) ・ゴボウのアイスクリーム(今はなき成川亭で、現ichiRyuの金子隆一シェフのホワイトアスパラガスのアイスクリームを思い出させるような素材の味わいを引き立たせる名作) ・チーズケーキ、蜂蜜のアイスクリーム、デコポンの香りのするミルフィーユ、ヨーグルトのソルベ(どれも美味しいのだが、とろけるような刹那感漂うチーズケーキの美味さに感激) ・薫り高い紅茶 どの料理も優しく、実直で、素材の味わいを引き立てたすばらしい料理だ。ゴボウのアイスクリームでそう感じたように、料理を食べながら昔の成川亭の金子シェフの料理を思い出した。ただ、こちらの料理は、金子シェフの料理よりももっと素朴で優しく、食べているこちらもどんどん優しい気持ちになれる、そんな料理だった。 こちらの山本シェフは、福岡にあったシェイノ出身のシェフの今はなきフレンチレストランで修業したそうだし、元ボクサーなのだそうだが(しかも暴力で有名な今はなき岡部亭の岡部シェフとも重なっているそう)、そうした出自を感じさせない本当に優しくピュアな味わいだった。 フロアは、満席になるとちょっと人手が足りない感じだが、マダムの接客も優しく、すばらしい店だった。こんなに良い店が、今月いっぱいで閉店とは、出会えた時が遅すぎた。それが悲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.05 02:12:32
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