イベリコ豚の専門店と言うイベリコ屋（港区六本木7-10-2 カプリス六本木１F　03-3401-2597）でランチでもイベリコ豚のしゃぶしゃぶが1000円で食べられると言うので利用してみた。店内に入るとスタッフの雰囲気もあまり美味しそうなオーラが出ていなかったし、12時だったのだが、まだ他に客もほとんどいなかったので、一層不安になりながら席に着いた。

オーダーしたのは、イベリコしゃぶしゃぶランチ（1000円）。ご飯かラーメンが選べ、ご飯はお替りできるそうだが、ラーメンにはそれはないとの事。何となく麺な気分だったので、ラーメンにした。

IHヒーターが運ばれてきて、出汁のはられた鍋が運ばれてくるのだが、鰹だしの香りが席にまでガンガンに香ってくる。鰹と昆布の出汁だと言うが、そのまま味見をすると、ちょっと出汁がきつめ。柚子胡椒と黒七味も置かれる。そしてイベリコ豚と野菜が運ばれてくるのだが、このイベリコ豚がランチだからか写真とは全く異なり、鯨ベーコンのように真っ白でほとんど脂身の部分で8枚程度。野菜は葱やエノキ、水菜など。ちょっとガッカリしながら、野菜を入れて、この脂身ばかりのイベリコ豚をスープにしゃぶしゃぶして食べると、出汁の感じも鯨のハリハリ鍋のようで結構美味しい。特に、スープとイベリコ豚の脂を吸った野菜がとっても美味しく感じる。

肉を全て食べ終わった頃には、スープにイベリコ豚の脂が調和し、まろやかになっている。生麺ではなく、調理場で茹で上げられたラーメンが運ばれてきて鍋に入れられる。このラーメン、冷凍麺のような麺質で、不味くはないが美味くはないし、ボリュームも少なめだ。麺よりもご飯を選んだ方が良いようだ。

雑炊セットは300円との事だが、雑炊セットを頼まなくても、肉や野菜のある間は、それらをおかずにご飯で食べて、おかわりをもらって脂身の旨みが出たスープに入れて煮込んで食べるか、スープ茶漬けにして食べたらきっと旨いだろうと思った。