続・呪詛を受けて祈祷師が重病
昨日のお話の続きです。ご相談者の妹さんが原因不明の重病だと聞いた与乃登は病気の原因は呪詛に負けたからだと見抜いた。助けるように神霊から指示された。与乃登は長い時間を掛けて、妹さんに呪詛を賭けた祈祷師を霊視で割り出し、呪詛返しを行った。与乃登「相手方は5人。」相手の祈祷師も女性だった。与乃登は相手方が、呪詛に勝ったと油断している隙を狙って、対抗した。与乃登「さて、やっかいな。相手方をつぶさねば、こちらがやられる。因業な事よ。」神前で、香を焚きながら、つぶやいた。与乃登「弁天様。お助け下され。相手の祈祷能力を奪って下され。」やがて、長い時間が経って、ふっと、緊張した空気が和らいだ。与乃登「止まったな。」おそらく、死んではいないだろうが、もう護摩は焚けまい。与乃登「さて、魂振りにはいるか。」妹さんの魂を呼び、魂振りをかけた。与乃登「もう、死ぬ気でいらしたか。ずいぶんと冷えておられる。まだ、お役目が残っておられますぞ。」力一杯、十種神宝と共に御霊を振った。そこへご相談者のお姉さんが来られた。与乃登「これは、ようお越しです。」奥さん「妹はずいぶんと良いようです。」与乃登「そうでしたか。それは良かった。」奥さん「妹は元に戻りますか。」与乃登「それには条件があります。」奥さん「何でしょう。」与乃登「神様をお返しなさいませ。」奥さん「それはちょっと。」与乃登「おそらく、お母様かどなたかの跡を継がれたのですね?」奥さん「えぇ、そうです。」与乃登「妹さんは祈祷師としては優しすぎた。躰も祈祷師をする体力にはおそらく戻らないでしょう。」奥さん「では、どうすれば。」与乃登「教会は誰かに任せて、妹さんには普通の生活に戻ってもらってください。」奥さん「妹は霊能者として生きてきました。今更、普通の生活なんて。」与乃登「では、躰がもちませんよ。」奥さん「何とかなりませんか。弁天様も助けるとおっしゃられたと。」与乃登「そうですよ。助けて頂いたから、命があるのですよ。功徳ですよ、今までの。」奥さん「なんと言うこと。妹は、死ぬも地獄、助かるも地獄です。」与乃登「そうですか?妹さんはまだ若い。幸せな結婚も有りですよ。」奥さん「元気になれば、妹に決めさせます。」与乃登「そうしてもらってください。」その後の噂では、妹さんは回復後、信者の声に押されて、また、祈祷師を始められ、間もなく亡くなられたと聞いた。与乃登(よのと)の神霊心療室与乃登の神霊心療室/http://yonoto.com/