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2012年03月17日
カテゴリ：川や海
北の「石狩もりまる」さんから十勝川の話が届いたので、清多夢くらぶに掲載します。
道東を代表する十勝川には、河口が二つある。十勝川とはアイヌ語で、「トカプチ」(乳房、ある処の意)。大雪十勝連峰の南側に位置する十勝岳に源を発し、広大な十勝平野を潤し太平洋に注ぐ一級河川である。 十勝川の流域は、9,000ｋｍ2を超え、国内第5位の大きさだ。標高2000ｍ超える源流からの幹線流路は156ｋｍ及ぶ。大河川としては急勾配の流れである。そのため、中核市街地である帯広市は、十勝川、音更川、札内川が合流する扇状地にある。 昭和初期までは、十勝川と大津川とが下流域で併行して流れていた。1963年（昭和38年）水害を解消するため堤防を築いて2つの川を分離した。その後、昭和57年に治水上の理由から、十勝川から浦幌十勝川へと｢浦幌十勝導水路｣を開削し一つの川とした。 サケ補穫場の名所｢千代田堰堤｣の下流には、統内(とうない)新水路が造られ湿原帯が解消された。十勝地方には、西洋を思わせる畑作酪農地が広がり、日本の食料基地の一翼を担っている。近くには、鳥取藩に関係する池田町がある。ワインの香り漂う北の大地が、旅食をそそる・・。
写真-1 太平洋に注ぐ十勝川。十勝川と浦幌十勝川とは導水路で繋がっている。
写真-2 中流域の統内新水路を望む。十勝川の開拓期における中心的治水事業だった。
写真-3 望岳台から十勝岳を望む。標高930ｍからの絶景。50台程度の駐車スペースがある。
写真-4 サケが遡上する千代田堰堤。昭和10年に農業用水の取水堰として創建された。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2012年03月17日 10時15分28秒
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