カテゴリ:川や海
ヌプル・ペツとはアイヌ語で「水色の濃い川」を意味する。JR登別駅から北西約6kmのクスリサンバベツ川の谷に登別温泉郷がある。直径約450mの地獄谷が名物だ。クッタラ火山の爆裂火口跡で、熱い温泉が湧き、川となっている。「三途の川」を思わせる風景がある。
地獄谷には15箇所ほど源泉の穴があり、毎分3,000リットルの温泉が湧き出ている。泡を立てて煮えたぎる光景から、「鬼が棲む地獄」と云われてきた。登別温泉は鬼の街。地獄谷展望台から更に上へ800m歩くと、日和山・大湯沼(周囲1km)がある。高温の灰色温泉が湧き出る沼である。 地獄谷に一番近接している老舗旅館は、第一滝本館である。創業が安政5年(1858年)とされている。滝本金蔵氏が私費により、取付け道路工事をしたおかげで湯治場として飛躍的に発展した。日露戦争の傷病兵の保養所にもなったという。 登別温泉は、北海道遺産52件のひとつ。「次の世代に残したい宝」が選定基準。小生は35年ぶりに訪れて、ホテル自慢の三階造りのお風呂を堪能した。ホテルには新たなシンボルがあった。高さ9m×重さ10tの「鬼の大金棒」で、からくり仕掛け。桃太郎一行の舟が音楽ともに動き出す。 写真-1 登別温泉地獄谷。湯煙を上げながら流れ下る「三途の川」。 写真-2 標高377mの日和山と湯煙の大湯沼。高温の灰黒い温泉溜り。 写真-3 第一滝本館近くの泉源公園で噴煙を上げる間欠泉の様子。
写真-4 ホテルのシンボル・カラクリ「大金棒」。毎定時に音楽とともに桃太郎舟が動き出す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年07月23日 20時46分22秒
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