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職の精神史

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2008.05.07
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※この文章は、2003~2006年に大学生・若手社会人向けに配信されたメルマガ『内定への一言』のバックナンバーです。


9.「無為は失敗以下の行動である」


失敗を恐れて行動をためらう・・・誰しも経験のあることです。


「やろう!」が「やれるかな」になり、「やらなくてもいいかも」になり、「やめとこう」になって消えていく。


頭の中で「失敗」を先取りするのも、想像力の生かし方の一つかもしれません。


慣れてくると、ケーキの衝動買いのように速く、一瞬にして感じたチャンスを葬り去れるほど、ネガティブな想像力が発達してきます。


自分が今、それをしないこと、何もしていないことを正当化する理由は、考えればいくらでも出てくるでしょうが、「何もしない」、つまり「目標が伴わない時間」の経過は、実は失敗以下の大失敗です。


なぜなら、目標がなければ達成する対象自体が存在せず、従って行動そのものもなく、成功も失敗もできません。失敗というのは、「成功しなかった」ことではなく、「小さく成功した」こと。


どんな強打者、名打者でも、球が飛んでこないとヒットも空振りもできません。イチロー選手も、ピッチャーがいないと打てません。松井選手も、ボールを投げてもらわないと打てません。


打者が空振りしたのと、仮病を申し出て登録を外されたのと、皆さんはどちらを評価しますか?バカみたいに「当たり前」ですが、バッターボックスにすら入っていない人は、意外に多いのです。


なぜ入らないかというと、頭の中で「珍プレー好プレー」ならぬ、「痛プレー恥プレー」の総集編を作り、毎日毎日「空振り」、「デッドボール」、「タッチアウト」、「乱闘」、「退場」、「戦力外通告」の映像ばかりを集めて観賞し、「これが野球だ。野球なんて辛いものだ」と勝手に思い込んでいるから。


その手の番組は、例外ばかりを編集したからこそ面白おかしく見られるのに、ずっと見るとそれが当たり前に思えてくるものです。


例えば、「清原選手のホームラン百連発」の映像を見た後、実際の試合を見て下さい。「全然打てないじゃないか!」と感じます。


「松坂投手の奪三振ショー百連続」の映像を見た後、実際の試合を見ると、「おいおい、ホームラン打たれてるじゃないか!」と感じます。


想像の力って、すごいですね。事実は何も変わらないのに、先入観だけで思考が変わるのです。


ネガティブ思考の力が強ければ、当たり前の現実もゆがんで見えるようになり、それで、新しい挑戦を試みる前に、「や~めたっ」となるわけです。


「そんなバカな奴がいるのか」と思うかもしれませんが、学生の就職活動でも、仕事や社会に対して、自分の独断と偏見で切り取ってきた映像集を、頭の中で作った「マイ・シネマ」で上映し続けている人も多くいるのではないでしょうか。


たとえば「営業」はどうですか?「小さい会社」はどうですか?「ベンチャー企業」はどうですか?勝手にデフォルメした情報を切り貼りして、一人で恐怖や不安を煽り、やる前から選択肢を減らしてはいませんか?


日々単調な生活を繰り返している大半の学生にとって、「あの先輩、就職したらしいよ」くらいの平凡な情報では、話題にはなりません。


「あの先輩が、営業やめたいって言ってたぜ」、「あの人、仕事が忙しくて別れたらしいよ」くらいの意外性があってこそ、話題になります。


そして、学生は惰性で自らの生活を単調にしてしまいがちだからこそ、悲劇や失敗といった極端な情報ばかりに過敏になり、挑戦や前進自体を誰かに仮託して代理経験し、自分の将来のシミュレーションをしたりして、自らは動くことなく「知ったかぶり」になりやすいものです。


かくして、まだ社会に出ていない学生の多くが、根拠不明の有害情報に自ら進んで伝染し、就活を不安がるようになっていくというわけです。


何かをやろうと思ったけど、実際はやらなかった。それが悔しくて、「やらなかった」を「やれなかった」とごまかすために、言い訳を考えるのは、無駄の中の無駄といえる作業です。


本人は「○○があってできなかった」、「○○した方がいいと思ってやらなかった」と言って、あたかも自分は賢明にリスクを回避したと思っていますが、それは「失敗以下の大失敗」を告白しているだけ。


「今日は別に何もなかった」と思う日は、巨大な失敗をした日だと考えるべきです。なぜなら、自分の未来に予定がないのは、「自分に何も期待していない」ということだから。


無為だけはしてはいけません。続けると自己嫌悪に陥ります。今日も自分の時間を「楽しい出来事」で埋めましょう。


未来を明るく考えるのは、何にも勝る有益な才能です。自分が同意した行動をたった一週間でも続けてみると、「世の中、できないことなどない!」と思えるようになります。


そういう挑戦ができるのも、学生の素晴らしい特権ですよ。






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Last updated  2008.05.08 00:26:41
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