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テーマ:地震情報(629)
カテゴリ:3.11被災地レポートその2
最初に「ふじみつ商店」に向かう際に
信号が3つほど機能してない状態だった。 それも店主に聞いたところ、目の前の道路は 公安の管轄で県も市も手を出せないでいると言っていた。 町を復活させようと住んでる人達は 必死になっている中で、国は何も聞いてくれない。 近くのお店はちょっと離れた土地に 新しく家を建て営業しようと思い申請したら 同じ場所に店を出さない限り、 国も県も市も保証しないと言われたらしい。 明らかにおかしい話だ。 今回の地震と津波で被害を受けた人達には これからの暮らしのため、再建のために 生きていかなければいけない。 なのにまた同じ場所に建てない限り 一切、保証しないということだ。 そう、また同じような震災が起きたとき また同じ場所で被災してと言っているようなものである。 元々は八百屋だったふじみつ商店は 八百屋を復活させない限り保証してくれないらしい。 しかし店主は、震災後すぐにお店を開き 知人から冷蔵庫を手に入れたりして、生活に必要な 色んなものを販売するようになった。 そう、町のみんなが生活するようにと… でもそれは認められない。 八百屋でない限り、復興、復旧と認めないらしい。 保証してもらうには今ある商品(生活品)も冷蔵庫も 全て捨ててから申請しないといけないと。 店主はそれを拒んでいる。 またこの港が漁業で栄えることを願いながら その人達に必要なものを置き続けている。 この四ヶ月。 国の対応と風評被害で何も進んでいない。 もっと言えば芳しくない。 お店を続けるにも限界がある。 しかし、店主は復興のため流された車の代わりに 新しく車を手に入れ配達したりしている。 その車も借金をして手に入れたものであろう。 私はそこまで聞くことは出来なかったが 話をしているとある程度は推測できる。 実際に銀行をお金を借りてきたが、何も 国や自治体からは保証はないと言っていた。 かと言って店主は国に保証してもらうつもりで 八百屋に戻すこともないし、周りに住んでる 人達のために自分の身を削り続けている。 店主は物資は流通も稼働して充分足りているから 聞かれても分からないと答えると言っていた。 裏を返せば、この町に必要なことは自分たちで 何とかするから国は邪魔をしないで欲しいともとれた。 実際に、梅雨の時期はクーラーもないから大変で 今はやっと海からの風で涼しくなったと言っていた。 私自身も今回、有志の方から頂いたハエ取りシートを 渡したが、それだけでも喜んでくれた。 本当は足りないものが沢山あって 復旧したいものも沢山あるのだ。 もっと沢山話を聞きたかったが時間がなく 休憩中の店主にも悪いと思い全てを聞くことが出来なかった。 でも、たぶんこっちから何か必要なものは? と聞いても大丈夫と答えてくるだろう。 以前より車も多く通っていてバスも通るようになっていた。 町は必死で前に進もうとしている。 しかし、町の至るところで残酷な風景がまだ残っている。 この矛盾した世界であと何ヶ月苦しい思いをしないといけないのか? 四ヶ月経っても未だに見えない復興の兆しは 国が止めているにすぎない。 被災地だけでなく国中が声を挙げて 今の国を変えることが一番望まなければいけないことである。 そのためにはどうするべきか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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