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今が生死

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2007.10.14
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カテゴリ:読書
サルビアである。熊本の親友が送ってくれた写真だがあまりに見事なのでブログに採用させて頂いた。メキシコ原産の1年草、シソ科、アキギリ属、花言葉は燃える思い、エネルギー、尊敬、家族愛などがある。
s-IMGP1573.jpg

正に燃える思いやエネルギーを感じさせる花である。今回も燃える思いにちなんで、「人間の絆」のフィリップとミルドレッドの恋の結末を紹介する。

ミルドレッドに振られて自殺を考えるほど落ち込んだフィリップは、大変残酷な仕打ちをして捨てたノラのことを思い出し、彼女の所にのこのこ出かけて行った。あんなに自分を愛してくれていたので事情を話せば許してくれるかもしれないと思ったのだ。流石にノラは優しい女性で、フィリップの話を聞いてくれたが、彼女にはすでに婚約者がおり、彼女は一言「貴方は心から私を愛してくれていなかった」と言った。

一方ミルドレッドはフィリップを捨ててフィリップの友人グリフィスに夢中になったが、グリフィスは彼女が手紙を書いたり、家に訪ねてくればくるほど避けるようになった。ある夜中彼女がグリフィスの家の前で待っているのを見つけた彼は家に帰らず友人の家に泊まってしまった。一晩中泣きながら待ってた彼女は下宿の伯母さんに立ち去らないなら警察に連絡するよと怒鳴られている。

フィリップを裏切り、苦悩を与えたミルドレッドは今度は自分が首ったけのグリフィスに振られれた。ノラを振ってミルドレッドに走ったフィリップは又もやミルドレッドに裏切られた。これはモームの自伝的小説の中の展開だが、実際にもこのような報いというものはあるのではなかろうか。

人を苦しめれば、自分も何らかの形で同じような報いを受ける。これは一般社会の法則かもしれない。しかし恋愛の場合はたとえ相手が愛してくれても好きでもない人に優しくすることも出来ず、時には残酷な別れを突きつけなければならない時もあるのだと思う。それなら、その報いを覚悟の上で恋愛をするべきだと思う。恋愛とは表面はサルビアのように華やかだが、実際は残酷で、厳しいものなのだなと思った。





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Last updated  2007.10.14 09:24:05
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