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今が生死

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2010.10.07
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カテゴリ:読書

ベトナム戦争帰還兵やイラク戦争帰還兵のノイローゼその他の病気が問題になっている。戦地で非人間的な行為をせざるを得なかったことに対する悔悟の気持ちが病気につながっているのだと思う。

遠藤周作の「深い河」では太平洋戦争中、英国兵とインド兵に追われてビルマのジャングルの中をさまよい、逃げ歩いた木口と塚田という日本兵の話が載っている。スコールと言う土砂降りの雨、食べるものは何もなく、木の皮、土の中の虫、雑草など食べられるものは全て食べて、塚田は死んだ日本兵の肉も食べたという。

そのことが復員後塚田の心に重くのしかかり、それを忘れるために酒を飲み続け、アル中になり、肝硬変になって、食道静脈瘤が破裂して大出血して亡くなった。人の肉を食べたのは塚田だけではないだろう。極限の状況に追い込まれれば人は何をするか分からない。

戦争の悲惨さが生々しく書いてあった。今も世界のあちこちで戦争が行われている。その裏でどれほど悲惨なことが起こっているか分からない。戦争ほど人間を苦しめるものはない。戦争中だけでなく、戦争が済んでからも多くの人が苦しめられている。戦争は絶対してはならないと思う。






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Last updated  2010.10.07 22:59:01
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