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テーマ:さよなら絶望先生(73)
カテゴリ:生き方
2/26に神戸市で列車飛び込み自殺があった。不登校新聞編集長の石井志昴さんが雑誌PHPに自分へのストレスを溜め込んで、踏切で電車を待っていると「中に飛び込んだら楽になるのに」と何度も思ったことがあったと書いていた。
東大先端技術研究センターの西成活裕先生は同じくPHPに「逆を考える時間を持とう」と言う一文を載せていた。渋滞学と言う研究を始めた時、だれも関心を持ってくれなくて4年経っても誰も聞いてくれない。お金もなくて地獄のような状態で自分は何をやってきたのかと諦めようかと思っていた時があった。当に地獄で列車に飛び込もうと思ったかもしれない。その時尊敬していた先輩が「4年じゃ甘いよ、7年続けてごらん人生は諦めるかやりぬくかだけだよ」と声をかけてくれた。そして研究を続けて7年目にある新聞記者が「渋滞学」に興味を持って書いてくれた記事が注目され、その後は関心が広まり学者としての道を歩むことが出来るようになったとのことである。「渋滞学」の中で欠かせない考えに「逆を考える」がある。殆どの人が近道の方がよいと考えるがその逆の遠道を考えることが重要との理論である。混雑した近道より遠回りでも空いている道を行った方が早く着いたという経験を持っている人は多いと思う。目先の利益に飛びつかないでその逆の選択はないかと考えるようにしているとのことだ。 損をしたり失敗続きで落ち込むと「今の状態が続いて事態がどんどん悪くなるのではないか」と不安になるものだが良くも悪くも同じ状態が続くものではない。時間と共に必ず変化するので目の前のことに一喜一憂しないで長いスパンで物事を考え、焦らず立ち止まって視点を逆に向けて見ることが大事と述べていた。 自殺する人たちはこの視点が欠けているのだと思う。道は一つしかなくその道は閉ざされた。死ぬしかないと思い詰めてしまうのだと思うが立ち止まって果たしてこの道がベストの唯一の道だったのか考えることが必要だと思う。彼岸花 今朝ゴミ出しの道の脇にいつも見かけるのだが青々とした草花が茂っていた。1月2月の寒風や霜柱の中でも周りの草花は全て枯れてしまっているがこの草花だけは青々としていた。人間は強い人もいるが多くの人は弱い。周りから悪口言われたり無視されたり、自分がやろうとすることが何度も何度も試みてもいい結果がでないと落ち込みしおれて死にたいと思ったりする。 西成活裕先生も書いていたがその駄目な状態がずっと続くものではない。今日見かけた青い草花はやがて9月の彼岸の頃になると彼岸花として真っ赤な花を咲かせる。人間は弱いがこの草花のように何があっても青々しさを保ち、いつかは真っ赤な花が咲くことを信じて地面に這いつくばりながら焦らず逆を考えながら生きて行こうではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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