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テーマ:神様の耳はロバの耳(173)
カテゴリ:仕事
千鳥草
ドクターズマガジン6月号の主役は札幌医大形成外科教授の四ツ柳 高敏先生だった。函館出身で弘前大学を卒業なさっておられる。大学5年生の時色々な外科の仕事ぶりを見て歩いた。その時何やら白いものを削っている部署があり、何をしているのか?と聞いたら人の耳を作っているのだと教えられて大きな衝撃を受けた。それが形成外科に進んだ動機だという。耳介は誰にでもついていることになっているが、頻度は少ないが小耳症という病気があり、耳が人並みより極端に小さかったりついていなかったりする人がいる。子供時代や思春期の頃そのことでずいぶん悩まれたことと思う。 そういう人たちの耳介再建の形成外科手術の大半を担当してきたのが四ツ柳先生なのである。術後の包帯を取った時立派な耳がついているのを見て泣き崩れたお母さんは数知れない。今まで髪の毛で隠さなければならなかったのにその必要がなくなった少年少女達の心を開放してやれる喜びを感じながら今なお完全な耳つくりのために研究を続けているとのことである。 元々ミニチュアつくりとか手作業が好きで、自分が好きな道に進めて多くの人に感謝されて四ツ柳先生も幸せだと思う。 人にはそれぞれ得意不得意がある。その得意が生かせる職業に就ける人は幸せだと思うが、多くの人は就職して不得手の分野を受け持つことが多いのではないかと思う。四ツ柳先生は好きなことだったので水を得た魚のように寝食を忘れてそれに没頭することができたが、不得手のことをしなければならなくなった時人はどうしたらよいのかと思った。使命感だと思う。使命感さえあれば不得手のことも徐々に身についてくることもある。四ツ柳先生も後輩の指導に当たってはいつもそのことを考えながら指導しているとのことである。皆さんも使命感で頑張りましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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