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テーマ:中国&台湾(3304)
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研修終了後、のむてつさんと、お気に入りの日本料理屋へ行く。
出張のたびに毎回必ず訪れるお店。 約2週間以上、出張や研修が続いているので、 身体に優しい食事がしたいのと、 もう一つのサービスマインドのシャワーを浴びに通っている。 講師をしているくせに…と言われそうだが、 だからこそ「素晴らしい!」にも敏感で、 ここは日本のサービスマンたちが度肝を抜かれるほど素晴らしい。 なので、大変心地よく食事ができる。 あれこれと話しながら食事をしていると、 何やら大騒ぎしている女性がいた。 物凄い剣幕だ。 ようは混んでいるからカップルでもカウンターで我慢していたけど、 空席ができたらすぐに案内しなさい、ということらしい。 よく確認すると、上海人だった。 そのうちにマネージャーがかけつける。 どんなバトルになるのか?と思いきや、 ひたすら低姿勢で謝罪する。 すぐに新しい席を用意する。 …と、柔らかな対応の中にも、テキパキがあった。 ちょっと信じられないくらいの悪態をつく女性客が やっと大人しくなった頃、 マネージャーの彼女は僕たちの席に近寄って来た。 そして、開口一番 「お見苦しい姿をお見せしてしまいました。 それにお食事の邪魔も。 申し訳ありませんでした」と。 (すべてしっかり日本語で) こちらはちょっとビックリしながら 「いやー別に僕らは平気ですよ。気にしてませんから」と 返事をする。 「それにしても凄い剣幕でしたね。 よくきちんと対応できますね。 素晴らしいですよ」と声をかけると、 「いや、まだまだです。 私は気が弱いからうまく対応できてないと思います。 今後も何かあればご指導をお願いいたします」 とのこと。 (なんとも感動してしまってジーンと来てしまった) 聞けばまだ22歳で、この道4年。 こんなに丁寧な日本語を聞くのも久しぶりだし、 対応も日本でもなかなか見られないほどのものだった。 毎日500名を超えるお客さんが来るお店で、 たった3回しか面識がない、出張族の僕の名前もしっかり覚えている。 このお店のお陰で 中国での教育の仕事が随分助かった。 というのも、ちょっと経験のあるスタッフは、 すぐに「そういうマナーもわかりますが、 中国では誰もやりませんし、喜ばない」 とか、 「日本式のマナーは中国では敬遠される」 とか、何しろ知らないと思って好きに言われる事がある。 けれど、こういう場所を知っていると、 「別に中国人全てが君と同じ考えではないでしょう」 と切り返せたりする。 今までこの仕事をやってきて、 一番ショックだったのは、ディズニーランドに入社した時と この店に来た時だ。 この店にくれば、中国のサービスの大いなる可能性を満喫できる。 人事制度や教育、リーダーの教育があって、 しっかり噛みあったマネジメントがあれば… 顧客満足、感動、働く価値…と 多くが手に入るのは世界共通なんだと。 上海では荒々しいサービスとビックリするほど素晴らしいサービスの 両方が体験できるから勉強になる。 恐るべし小姐たち! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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