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カテゴリ:教育・研修
中国(北京)で研修を始めた2000年頃は、 まず「身だしなみ」の指導を徹底して欲しい、 というオーダーが多数ありました。 20代の女性も少しおしゃれは人はいたけど、 化粧をする人は稀で、金持ちか趣味の領域に近い感覚でした。 最近では、中国人と日本人の見分けが難しくなってきましたが、 こと外見に関しては、この頃は日本の若者との違いは一目瞭然でした。 俗に言う「ルックス」が大違いだったからです。 身だしなみの指導とは言っても、いきなり「おしゃれになりなさい」 というものではありません。 あくまでも「清潔に、、、」ということです。 北京の街並みや店舗を視察して、まずに気がついたことは、 「鏡が少ない」ということでした。 衣料品店でも、百貨店でも、、、 もちろん化粧品店にはありますが、 それでも、数が少ない印象でした。 さらに、北京の繁華街の百貨店やショッピングセンターのバックエリアに入ると 洗面所以外に鏡を見かけることはありません。 ディズニーランドでは、83年当時から スタッフのロッカーの扉の内側にまで鏡がついていました。 百貨店でもバックのドアの近くなどに姿見が置いてあります。 そんな環境と比較してしまうと、身だしなみを気にしないのは当然だな、 と思ったわけです。 さらに、若い女性たちが通勤の時に「手ぶら」でバッグを持っていない人が多かったです。 つまり、化粧品はおろか、手鏡も持ってないわけです。 それだけ自分の顔や姿を見る機会が極端に少ない時代でした。 そこで、休憩室やバックエリアなどに鏡を置いてもらうようにしました。 女性スタッフには、日本から手鏡を買っていってあげたり、、、。 すると、やはり小きれいになるものです。 自分の顔や姿を鏡で見れば、自然と清潔感が向上してきます。 ビジネスの世界では「視える化」という言葉があります。 自分の仕事を見えるようにする(数値、グラフなど)と、 自然と効率が上がって来る、というのと似ています。 デスクワークでも視える化をしてない人や部署の効率は大変悪い。 半年経っても効率が変わらない、という例はたくさんありますから(汗)。 多少は見える化をしないと、人間はやはりダラしないものなんですね。 ただし、近年は行き過ぎな人たちが増えて来ていて、 自分のデスクに鏡を置いて、化粧ばかりいじっている人が増えているそうです(笑)。 そういう時代になると「ちょうどいい」という価値観の人気が急上昇です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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