|
カテゴリ:教育・研修
上海から山東省の済南に来ています。 アパレルの日系ブランドの新店舗開業前の研修中、です。 ![]() 同行しているレジャ研上海のリリーは 「まるで1990年代後半の上海に似ている」とのこと。 街全体にイケイケの活気が充満しています。 当初は、渋谷系のブランドがこの地で受け入れられるのか? もっとハッキリ言えば「まだ早過ぎるんじゃないの?」 とか思ってました。 しかし、実際に来てみると、ハードは上海の十数年前と言いながら 女性たちのファッションは、、、もうクール&可愛い人のオンパレードで、 おしゃれ度が高い街でした。 何しろ足が長い人が多いから、 ホットパンツでも何でも似合います。 ただ、まだまだ日本の文化やサービスが知られていない地域で、 (日系企業も少ないので) 研修の内容も上海や北京とは変えて実施しなければなりません。 === 毎度問題になるのが、日本流のサービスをどう指導するか?という議論。 これが問題にならないことの方が珍しいです。 なぜ問題になるのか?と言えば、 日本人が日本のサービスが良いと思っているからです。 (だから輸出したい) テレビなどの報道のせいで、日本流が世界で通用すると思ってしまう人が多い(汗)。 でもこの時点でおもてなしでも何でもないわけです。 おもてなしって、相手の立場や気持を理解して必要なサービスをすること と定義するとしたら、 相手は中国人客です。 中国人客のことを知らなければ手も足もでないはずです。 以前(3年前)、笑えない話がありました。 @上海の事件。 日系教育会社が日本流のマナーと称して お客様のお出迎えからお見送り…など、 一連の教育をしてあるお店がオープンしました。 教わったスタッフたちは、その通りに実践しました。 すると、毎月のロスが日本円で300万円~800万円にもなってしまいました。 なぜか? 何でもかんでもお辞儀して、靴を揃える時はしゃがんで… と日本と同じことをしているうちに、 バンバン万引きされていたわけです(汗)。 中国で指導する場合、 お出迎え「いらっしゃいませ」と言いながら、その客と持ち物を観察することが大事なんです。 口の開いた紙袋など持っている場合は要注意で、ビッタリ接近戦の接客をします。 もちろん、盗まれないようにするためです。 「心を込めて…」なんて言っている場合じゃありません(笑)。 「ありがとうございました」とお見送りする際にも、 実際に購入した商品以外持ってないか?観察することを忘れてはいけません。 、、、これは本の一部ですが、 一見似たような接客でも、その目的は違うことがわかります。 お客に合わせるとそうなります。 そして、中国ではそれが正しいのです。 中国のお客に合ったおもてなしを実践すればいいわけです。 === もうひとつ、誤解しやすいこと。 中国人スタッフの接客を見ていると、その態度や姿勢、 そして、言葉遣いが凄く悪いように勘違いしてしまうことが多いのです。 私も全く中国語がわからなかった頃はそう思ってました。 ところが片言でもわかってくると、 別に怒鳴っているわけでもなく、逆に気を使ってくれていることがわかったりします。 「なんだ親切だったんだ!」と気づくことが多くなりました。 そんなわけで 中国各地での研修は本当に勉強になることばかりです。
Last updated
2011/08/01 11:07:28 PM
コメント(0) | コメントを書く
[教育・研修] カテゴリの最新記事
|