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カテゴリ:インバウンド対策
中国では店で買物をする際に値引き交渉をするのは珍しいことではない。 ところが日本では、買物時に値引きする人を見ることはほとんどない。 それを不思議に思っていたらしい。 「日本人は値引き交渉しない」と教わった。 しかし、日本で就職して仕事をすると 仕入先に対してもかなり値引き交渉を命じられる。 また、店舗づくりの際にも下請け業者に対しても同様で、 「値引きばかりじゃないか」と思った。 幸い陳さんは大企業に就職したから 仕入先、下請け業者が提出する見積を「値引く側」にいる。 ところが、その大手企業が自社の経営する店舗で売る時には客の値引には応じない。 「これは不公平な構図だ」と思ったらしい。 仕入先と下請け業者は値引きを迫って、客の値引きには応じないなら 「儲けの独占」ではないのか?と。 (大手企業の利益分捕り一人勝ちの構図) 中国では、大手も仕入先も業者も値引き交渉するが、 巡り巡ってそうした業者たちも、いち個人として店で買物する際には、 しっかりガンガン値引き交渉をする。 だから見方によっては皆が値引き交渉の権利がああるようなもので、 ある意味では日本よりも矛盾がない、のだそうだ。 日本人も、店で値引きして良いはずで、そうしないと消費者はいつも損を被ることになる。 下請け業者の人たちも、消費者として買い物客の際にはどんどん値引き交渉するべきだ、 そうしないと「損だらけになってしまう…」と語っていました。 こうして外部の視点で見てみれば「なるほど、そういう考え方もあるな」と ハッとさせられる瞬間があります。 他社、他業種、他国(外国)、、、と人たちとの付き合いは別の視点を提供してくれますね、 ===== 外国人観光客対応セミナーで、最も多い質問が 「中国人客はすぐに値引き交渉をしてくる。なぜか?どう対応したら良いのか?」 という値引き系の話し。 その際に紹介しているのがこの話です。 これらを踏まえて考えていかなければならないと思います。 「我が社は値引きに応じない方針だ」というのはわかりますが、 「それなら中国人観光客の買物は諦めましょう」ということです。 経済環境や客が変化すれば、それに応じて変化しなければならないのは どの業界も例外ではないと思います。 ここで少々冷静に中国人客の買物を眺めてみれば、 多くの方々が「まとめ買い」をします。 それを活かして、「1ケース単位は5%OFF」のように、対応する店舗も出てきました。 (これはほんの一例) きれいごと抜きで言えば、まとめ買い大量買してくれる客は 店の時間当たりの売上効率が高いので、こうした値引き対応は十分可能です。 効率が高い分利益率が高くなるので、それを5%という形で還元する。 別に損をすることにはならない、という考え方もできます。 500円の商品を1つ買うのに値引きするのは厳しいかもしれませんが、 「500円×50個入り=1ケース」というケースはできることがあるはずで、 「我が社の方針」の改善して変化に対応するか?そのまま変わらないか? 選ばなければならない「時代」のど真ん中にいることは確かだと思います。 ★レジャーサービス研究所のホームページ★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/12/21 12:08:34 PM
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