3)PG菌は時々古くなったウロコを菌体外に放出するのですが、
この廃棄物がヒトの免疫系を大変興奮させるのです。
廃棄されたウロコがあちこちにいるTリンパ球の表面にある突起に結合すると劇的なことが起こります。
Tリンパ球は直径10m位の丸い免疫細胞です。
見上げるほど大きくて、虹色に輝く、吸い込まれそうなくらい綺麗で荘厳な細胞です。
その表面には、Y字型の突起がびっしりと生えています。
細胞内の内容物を外に突き出し、キャタピラーのように動かしながらゆっくりと巡回しています。
PG菌のウロコがY字型の突起の1つに結合すると、
Tリンパ球は外来からの攻撃を受けたと判断し、
ただちに、身震いしながらある物質を盛んに放出します。
この物質は微量でもフェロモンのように
血管、リンパ管を通してヒトの全身を駆け巡り、
免疫系のスィッチを入れるのです。
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Last updated
2006/09/04 12:11:19 AM
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