お醤油に砂糖、味醂、干し椎茸、鰹節、昆布などを合わせて煮立て
梅干の種を1個入れて1週間ほど冷蔵庫で寝かせたものを
いろいろな料理の調味料、あるいはめんつゆとして使っています。
これは、大根を大きめの拍子木に切って一晩漬けた”溜り漬け”のようなもの。
私は歯科医師なので義歯の調整、修理などももちろん日常的に行います。
患者さんとお話をしていると、
お漬物類は義歯で食べにくいものの筆頭に上がってくるようです。
さほど硬いわけではないのだけれど、弾力のあるものは
特に下顎が総義歯だったりすると義歯が動いてしまって食べにくいのです。
さらに硬い、けれどもこちらではお正月にはかかせない”なまこ”とかもそうです。
冬、お鍋に入れる白菜なんかも薄皮が噛み切れなくて食べにくいものに入ります。
年をとると人の食べ物の好みは変わるのか?
個人的には、生活習慣病の管理も含めて、食事量の変化はあるものの、
”好み”は余り変わっていないという方が多いように感じています。
むしろ、しばしば、『歯が悪かけん、、、。』のほうが大きな理由。
歯をメインテナンスすることは”食”を維持すること。
全身疾患ともかかわる、ともすれば命にかかわる!というのも
大切な理由だとは知っていますが、もっと根本的なところで
80年を越える長きに渡って生活の質を維持する上で重要であると
考えています。
早く、歯をメインテナンスすることが日常の当たり前のこととして
受け入れられるようになることを願っています。
人が歯を失う理由の95%あるいはそれ以上が虫歯と歯周病で
その、虫歯も歯周病もバイオフィルム感染症で、
且つメインテナンスをすることでかなりのコントロールが可能な疾患である
ということがわかっているのですから。