カテゴリ:エネルギー
太陽電池のEPR(投入エネルギーに対する産出エネルギーで多い程よい)は12以上で
現在の石油と同じくらいと結構高い。 しかし、35年は使えるという前提でのお話です。 もっと寿命が短ければ、それはお話にもならないということです。 太陽電池(PV)の最小単位(1cell)はシリコン半導体の場合、0.6Vと低いのです。 PVモジュール(太陽電池パネル)にする時には40cellとか直列につなぎますので、 1パネル24Vとかになります。 さらに系統連携の通常の使い方だとPVモジュールをさらに10枚とか直列につなぎますので、 トータルでは400cellとかになります。 全部直列に接続しますので、この内1cellでも不良になれば電流は流れませんので、 全部が完全にシステムダウンします。 つまり故障率というのは400倍になってしまうのです。 1cell当たりの故障率が0.1%でも全体では40%になってしまうのです。 もちろん施工技術にも大きく左右されます。 こんなものを35年もたせるというのは、国産でも容易なことではないのです。 まあ、中国製PVなど怖くて使えません。 いくら安かろうが、数年後には粗大ゴミになっているかもしれないものなど、 買う勇気がある人はいないと思います。 だまされたのならしょうがないですが。。 しかも、メンテナンスが容易かというとそうではありません。 どのパネルが不良になっているかは屋根設置してしまうと、 全く判りません。配線はパネルの裏面にあるからです。 全部外してチェックしないといけないのですが、 架台から外すのも容易ではなく、 外すのなら、壊れるのは覚悟の上、と言うことになります。 なぜなら、架台は錆びないように、傷を自動的に修復する特殊なメッキが施されていますので、 一度ボルトを締めると、固着してしまい、ほとんど外れません。 グラインダーでボルトの頭を削らないといけなくなるのです。 そうやって、不良個所が分かっても、交換パネルは同じ製品でないといけないのです。 これも直列ですから、出力が小さいところ(電気抵抗が大きいところ)に発熱が集中して壊れます。 うちのPVモジュールは2枚だけ直列で、これを8組並列に動作させていますので、 一部が不良になってもシステムダウンしません。 これが独立型ソーラー発電システムのメリットです。 またメンテしやすいように、PVモジュールの裏面を直接見ることができるようにしています。 さらに予備のパネルを12枚用意しているのです。 国産品でも30年以上の風雪や紫外線、極端な温度差に耐えるかどうかは運次第なのに、 中国製がそんなにもちますかね?? いくら安くても僕は買いませんし、 まともな施工業者なら取り扱いません。 クレームの嵐になり、その地方に住めなくなるからです。 このビジネスモデルは某Y電○などがやっていましたが、 今もやっているのでしょうか? ドイツ製中国アッセンブルのPVモジュールだそうですが、 ここの下請けをする業者がどんな業者かは、容易に想像できますね。 やばくなったら、会社を潰してほとぼりが冷めるのを待つような・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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