50代女性、左上(1)2(3)ブリッジ
ブリッジの欠点の1つに、支台歯のどちらか一方がダツリしているのに気が付かず、
2次カリエスで抜歯になる寸前というケースにかなり頻繁に遭遇するというのがある。
ブリッジというのは3本以上の歯が一塊になるので、そういうことが起こる。
これを回避するには、分割ブリッジにして、ダツリした歯が動くことにより発見しやすくする方法がある。
補綴修復物というものはかならずトラブルが発生するということを前提にして、
人工物は壊れてもよいので、自分の歯だけは守ろうという考え方だ。
この症例ではあらかじめ丈夫な3番を先に作っておき、
残りの1、2を後で作った。
連結はキー&キーウェイを使う。
つなぎ目が見えるのはご愛嬌だ。審美性を取るか歯の寿命を取るか、あなたはどちらを取りますか?
2番の形が良くないのは、正中離開があり、それをごまかすために、1が近心に流れているからだ。