20代男性、咬合性外傷によるカリエス
咬合性外傷というのは、歯ぎしり、食いしばり、嚙み鳴らし、硬い食品の嗜好、いつもガムを噛んでいるなどの歯にダメージを与える悪習癖のことだ。
具体的にはクラックが入りそこから虫歯になっていく。最悪割れてしまう。
前回のつづき
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202106210000/
今日は左上3の2次カリエスだが、処置には困難を極めた。
もう諦めよっかな〜シリーズかと思われたw
ミラーテクニックしか使えない。直視できないのだ。
歯肉縁下2〜3mmはある。切削バーが届かない。
露髄して血だらけになった。
軟化象牙質除去が十分かの確認が困難。
こういう場合、通常治療ではどうか?、想像してみた。
治療困難で抜歯か?
まあ、歯冠を切り飛ばして、神経を取って差し歯がせいぜいだろう。
レントゲン写真で見てもCRがくるくると虫歯の穴の中で回っているのがわかる。
この画像を見て歯髄の保存治療ができると思う同業者は少ないと思う。
見た目は歯質がたくさん残っているように見えるかもしれないが、内部は伽藍堂。矢印部分が露髄しているところだ。
では時系列でどうぞ