カテゴリ:オーディオ
今日はハードな仕事で疲れていたにもかかわらず、技工作業もあるが、その前にファントム電源電圧を変えると電流はどうなるのか気になっていたので調べてみることにした。
結果的には高価な大先生の遺品のマイクを壊してしまったようだ。ちょっとショック。。 というのはXLRのピン番号と実際のピンの位置を確認せず、ネットで拾ったこの画像を見て電源を逆接続してしまったのだろう。上の波形が出ない。この波形は1kHzをL-205で再生したものをM23で拾ったものだ。 電源電圧48Vの時はマイク端子の電圧は16Vとなり6.8kΩの抵抗の両端には32Vかかっているので、電流は4.7mA流れている。 ところが電源電圧を下げて行っても信号波形はほとんど変わらず。22.5Vになった時に正常動作は終わる。この時6.8kΩに流れる電流はカットオフするようだ。 取説に書いてある 24V〜48V 5mA というのは実験では48Vの時4.7mA流れて、電流は少なくなっていくが24Vまでは動作保証しますよ、ということのようだ。 プリアンプの回路は依然として謎のままだ。 ・・壊したついでに内部を見てみようと思って分解してみることにして、ちょっとずつ削り取って行った。 まずリングを壊して、次は雌ネジの方を短くしていくと取れた。 緩み止めを塗ってネジを締めているだけのようだ。 カートリッジ(カプセル)と本体の間は3本の線で結ばれている。 これも謎だ。 お分かりの方、お教えください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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分解方法の推測は当たっていたようですね。内部の写真は私の知る限り世界初公開だと思います。マイクカプセルもアンプ部も厳重に封印されているようで、何か改造などするのは困難なようですね。メーカーでは5年に一度の校正を推奨していますが、どうやってメンテナンスをする体制なのかは気になります。場合によっては、アンプ部(根本側)を丸ごとアッセンブリ交換をしているのかも知れません。
出力が片側しか出ない件は、もしかしたらK先生がお持ちだった当初からかも知れません。私がお借りしていた際に、K先生から上手く動作してないが音は出るようなことを言われた記憶があります。 私のM23の個体は電圧が下がると耳で聴いていてハッキリ分かるほど如実にヒスノイズが増えます。音は出るかも知れませんが、録音には不適なレベルのノイズです。 (2021/11/30 09:56:54 AM)
栗山☆さんへ
B&Kのマイクの校正は特性を測る器具があって、そこにセットして特性を測るようです。 そしてその逆特性で電気的に補正するということのようでした。計測用マイクはそうするようです。 その器具は円筒形の中にマイクをセットするものだったと思いますが、ご存知ですか? 早坂寿雄さんの論文で見たことがあるような気がします。 K先生も持っていたような気がするのですが、よくわかりません。 ところで校正用のデータが添付されていると取説には書いて有るのですが、ご存知ですか? M23にもQTC30にも付属していませんでした。 (2021/11/30 02:28:17 PM)
mabo400さんへ
M23の補正データは、下記サイトに必要事項を記入の上、シリアルナンバーで入手します。M23、M23R、M30、M50は補正データがありますが、音楽用のQTC30のは無いようです。 https://earthworksaudio.com/support/ecf/ 依頼すると割と直ぐに補正データを送ってくれます。補正データ(ECF)を見ればマイクの裸の特性が見えます。 私は過去に不良品(シリアル3015I、3016I)で交換したのは、1kHz~30kHzで7kHz付近に最大-1.0dBの暴れがありましたが、今手持ちの個体(シリアル5937I、5938I)は非常に優秀で、18kHzに-0.4dBと28kHzに+0.3dBがあるのが最大偏差となっています。2本のマイクのマッチドペアの音圧差は1kHzで約0.2dBとなっています。 校正機はカプラを付けて音圧レベルのバラつきを補正するもので、1kHzなどにおけるマイク個体差による感度差の補正だけで、周波数特性全帯域の補正では無いと思います。 (2021/11/30 06:21:57 PM)
栗山☆さんへ
すみません。そうだったですね。。20年以上前K先生に弟子入りした時に読まされた文献にあっただけで、実践する機会がなかったので、いい加減な記憶になっていました。 とても良い個体ですね。人間の聴覚の音圧判別能力は0.3dBだそうですから。それを下回る。 また色々教えてください。 (2021/11/30 09:59:12 PM) |
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