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2019.04.16
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カテゴリ:国際交流

こんにちは。
総合政策部政策局総合教育推進室です。

​​​若者の海外留学を官民挙げて支援する「ほっかいどう未来チャレンジ基金」により留学中の星野さん(北海道大学)から、3月の活動の様子が届きました。​​​

星野さんは種子ビジネスの発展が期待されるキルギスに留学し、種子生産やその輸出入について学んでいます。
 
ほっかいどう未来チャレンジ基金HP
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/sky/mirai-jinzai.htm
ほっかいどう未来チャレンジ基金Facebook
https://www.facebook.com/mirachalle/


キルギスでは至る所で梅の花が咲き始め、日に日に雪が融けていく山や畑ではたくさんの家畜が日向ぼっこをしながら柔らかな青色の草を美味しそうに食んでいます。

3月より、首都ビシュケクから移動し、キルギス東部の農村にある「イシククリ有機農業協同組合」でインターンシップをしています。3月は農村の生活に慣れるのに少々手こずってしまい、また、有機農協の事務所の修理が長引いていることから自宅が事務所という、なかなか思うように事が運ばない期間でありました。組合長の家にホームステイをしながら教えてもらった農村の生活の様子と有機農協の現状を報告します。主に2点あります。

 

まず1点目は、あいさつ回りでいただいた統計から、農村では若い世代が出稼ぎに行き、子供とお年寄りが残るようになっているということがわかりました。3月4日、イシク・クル州政府の農業担当者ダミル氏、アク・スゥ郡政府の農業担当者、ボズ・ウチュク行政村の農業担当者アイダル氏のもとに、組合長の紹介であいさつをし、頑張るよう励ましをいただきました。

また、アイダル氏からは、行政村(今住んでいる村を含めた3村が「行政村」で、ソ連時代は一つのコルホーズだった)の統計データや地図をいただき、何か他に知りたいことがあったらまた来るよう言っていただきました。

 


2019年1月の農村の人口は3,517人(700世帯)で、このうち3分の1を15歳以下の子供が占めています。20代や30代の人口は「労働可能人口」でまとめられているため把握できないのですが、子供の人口の倍ほどしかいないことから、人口が流出していることが分かります。生活の実感からすると、自分のホームステイ先では祖父母が孫と一緒に暮らしているので、このような家庭が少なからずあるのではないかと思っています。現在の日本の農村では人口減少が問題となっていますが、農業所得を得られることが農村で生活できること、というのはこちらでも重要な視点でした。

 

2点目は、現在のイシククリ有機農協の話を聞き、農家や農協にはマーケティングの発想が、農業関連の環境整備には政府の働きが必要だと学びました。イシククリ有機農協は2016年に協同組合として国に登録をしましたが、その前から活動を行っていた組織です。2013年のGIZ(ドイツ国際協力公社)「農協発展プロジェクト」により、主にドイツの製薬会社輸出向けのバレリアナやカレンドラなどの薬草を作り始めました。2017年からは国内市場で高価となっていたフランス製の辛くないニンニクの栽培を始め、現在に至っています。

しかしプロジェクト終了後には、製薬会社との契約を生産量不足で打ち切られ、ニンニクの国内市場価格も下がり、現在は売り先がないという状況になっています。その時の価格や外部からのプロジェクトによって安易に品種を導入するのではなく、様々な情報を集めてこれから先の需要を読んでから、また、そこにおけるキルギスの強みは何なのかなどを吟味してから、販売対象を絞ることが必要だと学びました。

また、農業の市場や交通インフラ、関税などの問題も農家や農協を動きにくくしているため、政策も重要です。例えば、国内にバザールはありますが政府による調整が全く効いていないため、中間業者によって買いたたかれてしまい、国内市場では小規模な農家が組合を作ったところで評価されるシステムがありません。そのため海外市場を目指すという発想に至っていますが、ここではロットの確保が壁となっています。

海外の輸出用には、スイスの有機認証IMOやウズベキスタンの有機認証を取得していますが、現在はそれを活かした販売が出来ていない状況です。小さな一地域と大きな世界がどちらにも持続的な取引条件にするにはどうしたらいいのか、ここの状況を整理して考えていきたいと思います。



最後に、農業専門誌『ニューカントリー』に今年からキルギスの農協の連載が始まりましたので、ぜひご覧ください。私もたまに書かせてもらっています。






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最終更新日  2019.04.16 17:17:08


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