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カテゴリ:神奈川県
新杉田には改めて出直さねばならなくなりましたが、そのお隣、と言っても京急の杉田駅の一駅東京寄りの屏風浦にも良さそうな酒場がある事を知りました。これまた今更感のある実はよく知られた酒場のようですが、同じく知ってしまったからには是非とも立ち寄らずにはおられない、いかにも良さそうな風情のあるお店のようだからです。杉田駅で京急電車に乗り込み、という事はなく住宅街ながら独特の情緒のあるそこーそれは京急沿線の風景を特徴付ける平坦さと無縁な崖と坂の織りなす複雑な地形がもたらすものでしょうーは、歩いていて飽きるということもなくそうこうする内に目指すお店が見えてくるのでした。
そこは、「鰻屋」というこれ以上ないくらいに直接的な店名で、店先からは鰻を焼くことで落ちた脂がもたらす蠱惑的な香りに誘われた持帰りの客たちを惹きつけています。こちらは蒲焼もあるようですが、それ以上に串焼が主力のようです。蒲焼に比べると圧倒的に安価な串焼用の鰻ですが、それが振り撒く香りは少しも蒲焼に劣らずぼくを招くのでした。店の中は2つのブースに分かれていて、基本的に一人客向けのスペースと奥には団体用のスペースがあって、そこには草野球帰りの集団が入ってきました。どちらも掘っ立て小屋のようなぶっきらぼうながらも枯れた雰囲気が酒場好きなら間違いなく興奮できるはずです。無論ぼくも大いに楽しんだわけで、それだけでもう大満足なのです。カブトはかなり骨ばっていて嚥下するにはちょっとばかし気合を必要とさせられますが、値段を考えたら贅沢は言えません。 駅前に着くとそこに喫茶店がありましたのでちょっと立ち寄ることにします。1階はコーヒーショップのようなそっけない店ですが、2階はそれなりに喫茶店らしい体裁は整えていました。それぞれ「カフェ エルム」、「コーヒーショップ えるむ」という店名が付けられていましたがどちらがいずれのフロアーのお店なのか忘れてしまいました。なんでだか2階のお店の中央には布袋さんだか恵比寿さんだか忘れてしまいましたが、わけに大きくて金ピカな置物がデンと据えられていたのがなんたかすごい違和感があってそれはそれなりに愉快なのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/12/12 05:37:54 AM
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