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カテゴリ:酒場
このブログをご覧くださっている方であれば、藤木TDCと和泉晴紀による<a href="http://leedcafe.com/webcomicinfo/%E8%BE%BA%E5%A2%83%E9%85%92%E5%A0%B4%E3%81%B6%E3%82%89%E3%82%8A%E9%A3%B2%E3%81%BF/">『辺境酒場ぶらり飲み』</a>をご存じだとしてもちっとも不思議ではありません。というのが、この漫画は二人が都内の辺境にある酒場を巡るというもので、未読の方の興を削いでは申し訳ないからあまり語らぬことにしますが、まあその緩い呑み歩きぶりがしみったれていて、しかも身につまされるという仕上がりになっておりまして、大変に愉快なのです。公式サイトから数本が試し読みできますので、お気に入りの方はぜひお買い求めください。って、実はぼくもまだ購入していないのであります。だから残りのエピソードも読んでみたいと思っているのだけれど、ケチだから未だに購入を躊躇っているのでありました。いくつかの試し読みサイトがあるので、そこで何話か読めてしまったのが逆に購入に歯止めを掛けているのでした。 もくじを見つけたので、転載を。 第一話 北区滝野川一丁目にて 第二話 江戸川区瑞江にて 第三話 さいたま市浦和区北浦和にて 第四話 府中市是政にて 第五話 川崎市川崎区扇町にて 第六話 新宿区東新宿にて 第七話 板橋区仲宿にて 第八話 港区海岸二丁目にて 第九話 和光市~朝霞にて 第十話 中央区銀座にて 第十一話 小平市小川東町にて 第十二話 世田谷区喜多見にて 第十三話 豊島区池袋三丁目にて 第十四話 足立区北綾瀬にて 第十五話 大田区田園調布にて 第十六話 江東区千田・扇橋にて 第十七話 川口市本蓮にて 第十八話 中央区月島~勝どきにて 第十九話 横浜市神奈川区大口通~七島町にて 第二十話 船橋市本中山~市川市高谷にて 第二十一話 足立区保木間にて 第二十二話 西東京市東伏見にて 第二十三話 川崎市多摩区中野島にて 第二十四話 台東区入谷にて 最終話 北区尾久にて これを眺めるだけで、ゾクゾクしてしまうのはぼくだけではないはず。って、見れば見るほど自身の散策コースに似通っていて、もしやお二人と接近遭遇しているんじゃないかと思うほどなのです。 唐突ではありますが、作者のお二人について少しだけ。和泉晴紀が知られた存在かもしれません。久住昌之とコンビで泉昌之名義で特殊漫画雑誌『ガロ』で執筆活動を始めました。漫画ファンには特に評価の高い『かっこいいスキヤキ』や漫画巧者を唸らせるという『ダンドリくん』、近作の『食の軍師』や『インテリやくざ文さん』はちょっと雑な感じがするけれど、常に愉快で間違いがないけれど、初期の『夜行』や『かっこいいスキヤキ』のようなすごいのはもう描かれることはないのではなかろうかと書くと失礼ですね。もう一人の藤木TDCはかつてはエロ系ライターであったようで、以前遡及して少し読んでみたりもしたけれど、そちらの感想はおいておくことにします。知らなかったけれど、『日活不良監督伝 だんびら一代 藤浦敦』なんてのもあるんですね。藤浦敦なんて随分とコアな映画作家を引っ張り出してきたものですが、にっかつロマンポルノでは海女物を監督しているということは知っているけれど、ぼくのシネフィル時代にはついに遭遇することがなかったはず。といったようにエロ路線の執筆活動が目立ってしまいますが、初めてブラボー川上との共著になる『東京裏路地〈懐〉食紀行 まぼろし闇市をゆく』、『続東京裏路地〈懐〉食紀行 まぼろし闇市へ、ふたたび』はその奇妙な暗さが気に入り、その後よく手に取ったものです。それ以降は、エロもありますが、酒場巡りや昭和に拘った書籍を発行し続け今でも目が離せない方なのでした。まあ、それだけの話でありますが、彼らもきっと以下のようなお店は大いに好物であると信じて疑わぬのでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/06/01 08:30:06 AM
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