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カテゴリ:葛飾区
近頃こそ無沙汰していましたが、新小岩は呑み歩きしがいのある町でこれまでも何度もお邪魔して散々に散策したつもりになっていました。しかし、それはこの町の一面というか片面しか見ていなかったことを近頃になってようやく思い知らされることになるのです。新小岩の呑み屋の面白さは酒場が寄り集まった小規模な横丁が点在していたり、住宅に混じって孤立して存在したりと自由気ままに酒場が立地するところにあるように思います。こう書くと新小岩で呑み歩かれたことのある方ならそれぞれに思い当たる酒場がおありでしょうが、ぼくもこの文章を同様にしていくつかの酒場を念頭に書いているのでした。でもそれは新小岩駅の南側が念頭に据えられているのであって、北側のエリアはすっぽりと抜け落ちていたのです。と書くと新小岩駅の北側をまるで知らないでいたと思われてしまうとそれも違っているのでありまして少なからずの酒場や喫茶も巡っているのであります。だったら見えていなかったとわざわざ書いた片面とは何なのかという問われることになるのでしょうが、それには敢えてお答えせずに端的に何軒かの大いに魅力ある酒場を見過ごしていた愚を知らずに新小岩を知ったつもりでいたことを素直に反省したいということにします。
だって、恐らく路線バスなんかで通り過ぎてもいたに違いない車通りの多い道に面して「大衆食堂 丸泰」なんていうルックスも抜群のお店があったことすら知らなかったのだからお恥ずかしいことです。居酒屋で昼呑みしても何だか気分が上がらないのに、こういう大衆食堂で呑むと気分が高揚します。どこが違ってるか考えてみたのですが、居酒屋と食堂の店の造りに関係しているんじゃないかと想像してみました。前者が閉鎖的な空間であるのに対して後者は開放的な印象があるのはたまたまではないような気がします。でもまあ日差しがあまりに強くて、店内が明るすぎありしたらまた印象も違ったものに思えたかもしれません。昼呑みは、曇天もしくは場合によっては小雨ぐらい降ってる位がちょうどいいかもしれません。これからの季節なら降雪など眺めながらというのも楽しそうです。暗くて天候が悪いのが楽しいのだから酒呑みというのはやはりどこか屈折しているのかもしれません。さて、肴の品書きを眺めると100円代から実にいろいろと取り揃えられていて、銀だらなんていう高級品も350円とお手頃価格なのがうれしいです。といった具合にお手頃なもんだから昼前だというのにご近所のオヤジさんたちがブランチにやって来ては当たり前のように一杯やっているのだから実に羨ましい限りなのです。関西方面にはこうした気軽に安く呑める一膳めし屋が多く残っていそうだけれど、都内では味気ないチェーン店の食堂があるばかりで、店の女将さんとの語らいは贅沢として、テレビすらなかったりするから寂しいものであります。ぼくも将来隠居した際にはこうした食堂の近所にある土地に住みたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020/11/20 08:30:06 AM
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