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カテゴリ:葛飾区
新小岩で昼呑みで訪れたその道中、どうにも気になる物件に遭遇したのであります。夜まではまだ当分時間があるし、そもそもの話、この物件が現役である根拠など見出せぬのでありまして、こうした物件を見掛ける度に己の余り当てにならぬ鑑定眼だけを頼りにせねばならぬのはいかにも頼りのないことです。お馴染みのウィキペディアによれば「鑑識とは、専門的な知識を持つ者(専門家)が、科学的、統計学的、感覚的な分析に基づいて行う、評価・判断をいう」そうでありまして、ぼくの場合は大部分が感覚的な分析に基づいた分析であって、本来は科学的、統計学的、感覚的な分析の統合結果に基づいて行う、評価・判断であるべきだろうと思うのです。まあ、そんなしちめんどくさい分析などせずとも近所の店の方でも通行人でもいいけれど、ちょいと聞き込みしてしまえば済んでしまうことなんですね。でも酒でも入れぬと見知らぬ人に語り掛けることのできないぼくには再訪するより厄介に思えるから、人から与えられる情報よりも自身の足で獲得した成果のほうが価値があるなどという妄言で無駄に時間を浪費したりを繰り返すのであります。
標題で掘っ立て小屋と書いてしまったけれど、ちょっと失礼だったかな。平和橋通りと名もない小さな通りが引き込まれた三角地にジャストサイズに小屋が建っているのです。ふとここにカットされたショートケーキを象ったお店などあったらちょっとユーモラスで話題になるかもしれないな、しかもショートケーキなら定期的なメンテナンスは必要だけれど、建設費用は安価もしくは自力でも製作可能ではなかろうかなんてと思ったけれど、建築物件造りと洋菓子作りの職人が双方を兼ねている例はなさそうだしと妄想は膨らみますが、案外すでにそんな物件存在しているように思えてきました。ともかく「おでん いちぜん」は、酒場好きの琴線を掻き鳴らすような魅力を放っていたので、ダメもとで夕暮れを待ちわびていそいそ出向いたのですが、なんのこともなく営業を始めていたのであります。わくわく店内に入ってみればこれは至って無難な感じでちょっと拍子抜け。もっとハードなムードを予想していたけれど、狭いことは狭いけれど至って穏当なお店だったのであります。店の女将さんも極めて温厚なお方でありまして、なるほどこのスペースならお客さんが増えても困ってしまうし、今更見た目を取り繕わずともご常連だけで十分というところでしょうか。そんなことを推測していると、ご同伴前らしき熟年カップルが登場しました。あとからもうお一方合流するようです。ほらね、これでほぼ満席になりました。カラオケが嫌いだわというママがやっているスナックのようなムードのお店といったらつまらないなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/01/01 08:30:06 AM
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