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カテゴリ:台東区
最近になってようやく上野駅の近隣で呑む機会も増えてきましたが、訪れるたびに上野という町が嫌いになっているようです。他の酒場巡り系ブログはともかくとしてこのブログの筆者及び恐らくはご覧になっている方も雑踏に身を置いたりとか群衆に呑み込まれるのがお嫌いであると思っています。少なくともぼくは賑わいのある町が苦手でありまして、その傾向は年々高まっているようで、新宿、渋谷などの大繁華街にはコロナ禍を理由にほとんど縁を切っている状況なのです。無論、新宿や渋谷などにも唐突に人気の途絶える不思議なスポットもあったりするのだけれど、とにかくそこに行き着くまでに息も絶え絶えになってしまうのです。片道で済むならその程度は我慢するとしてせっかく気分よく酔えたとしても帰途にはまた不快感を付け加えることになるのであっては元も子もないのだ。プラスマイナスゼロであれば最悪仕方がないと諦めるとしても大概は不愉快が上回っているはずなのです。だって周りもいい気分で一種の興奮状態に陥って盛り上がっていたりするから、迂闊なことでトラブルに繋がりかねぬというストレスが増加するからであります。だったら無理に雑踏に身を投じることなく静かに酒場余生を全うすればいいと思うのだけれど、浮世の義理でそうも言っておられぬときがあるものなのです。
上野駅前の抜群の立地にある飲食店ビルの3階(?)に「上野 鳥福」はありました。このビルには何度か訪れたことがあるけれど、このビルの店をセレクションしたのは当然にぼくではなかったのであります。ぼくには自身の面倒だったり同席する人たちの都合だったりよりは、自身の趣味性を有生する傾向が多分にあるのです。取り敢えずの許せるポイントは未訪の店であったことで、すでに行ったこともある酒場でしかもちっとも好きになれなかった店に宴席など用意されていると途端に不機嫌になってしまうのは我ながら大人気なさすぎると思うけれど、それなりの会費を取られてその場に赴くというのは実に口惜しいことなのです。あとはもう旨い酒と肴があることに期待を寄せるしかないわけですが、こちらのお店はそのいずれに対しても及第点を出すには至らなかったのであります。具体的に書くと例えば焼鳥はまったく味がしないのです。肉の味が薄いとかそういったレベルではなく塩味がないのだ。七味を大量に振ったところでどうにかなるものではないのです。それは〆に出てきた恐らくは鶏のスープを用いた雑炊にも言えることで同席していた炭水化物に目のないお方もさすがに渋い表情を浮かべておりました。酒も同様でありましてそれなりの清酒を取り揃えてはいるのだけれど、どれを呑んでもどうも定評には至らぬ味だったのはやはりおかしい気がするのです。何かが違っているのだろうけれど、確信を持てぬ以上は具体的なことは書かぬことにします。また、オーダーミスは頻出するし、それに対する詫びもなかったりするから参加した面々とのそれなりに楽しい語らいがなければひと悶着あったとしてもちっとも不思議ではないのであります。しかし、そういった感想を抱いたのはどうもぼくだけだったらしくて、その翌週、それなりに被った面々もいたというのになぜか会場はまたもこちらだったと聞いて驚愕したのも僕だけだったようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022/05/13 08:30:05 AM
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