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カテゴリ:ご馳走
私の住んでいる岡山県の山間部では今の時期、ミョウガの葉っぱでくるんだ「けんびき焼き」というおやつを食べるのですが皆さんはご存知ですか
場所によっては「ミョウガまんじゅう」「ミョウガ焼き」「ミョウガ巻き」「ミョウガおやき」などと呼ばれて各地にあるようです。 昔農家では麦の取入れから、田植えと農繁期がつづき農作業の疲れを癒す「代みて」のおやつとして各家庭で作られたものです。 練った小麦粉又は米粉(ここらの地域では小麦粉で作ります)の中にあんを入れて、ミョウガの葉で包んで焼いたといういたってシンプルなものです。 ミョウガ独特の香りがなんとも言えず、懐かしいような気持ちになります 私たちの地方で言う「けんびき焼き」の「けんびき」というのは古語で「疲れ」という言葉を意味するそうです。 日常生活では肩こりがひどくなると、肩甲骨の下あたりも張って痛くなってきます。 こんなときに「けんびきが張っている」というような言い方をよくします。 毎日の農作業で肩や腕、腰などに疲れがたまり、それを少しでも癒すために昔は贅沢だった甘味を使って、薬味でもあるミョウガの葉っぱでまいて焼きおやつにしたと言ったところでしょうか。 ところでミョウガを食べると物忘れがひどくなる、という言い伝えをきいたことはありませんか 昔から疑問に思っていたことなので調べてみると、だいたい次の二点の事のようです。 その一、物忘れの激しかった、昔のお坊さんのお墓からミヨウガが生えてきたため。 その二、ミヨウガは刺激が強い薬味なので、子供たちにあまり食べさせないように親がいいだした。 このふたつが「ミヨウガを食べると物忘れをする」という、説得力の無い根拠なのです。 かえって今は専門家の意見として、記憶力や集中力をつかさどる前頭前野という部分がミョウガを食べることにより、普段より活発に働いているという研究結果があるそうです。 なんだかんだと書きましたが、この時期うちの奥さんの作る「シバ餅(柏餅)」と今回紹介した「けんびき焼き」は美味しい絶品です チョット褒めすぎでしょうか は、作りたての「けんびき焼き」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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話と写真をみて、食欲を我慢しています。岡山古来のお餅、味覚を子供たちに伝承してください。
今日9日、NHK総合デレビの課外授業・ようこそ先輩を見ました。高梁の吹屋小学校に通学した1934年生まれウィーン在住の女性です。 名前はアンネット・一恵・ストゥルナートです。 NHKの紹介によると、幼少期を中国大陸で過ごし、戦後、吹屋に引き上げた。いじめ、一家離散など苦難を乗り越え、東洋人として初めてウィーン国立歌劇場の団員歌手となった。 吹屋小学校は明治33年に建設、現役の小学校では日本一古いということです。 今回のテーマは「呼吸」、生徒は小学生女性三人。 身体全体を使って呼吸をし、声を出すことを指導。 先輩は昔、小学校の下校時に逃げ込んだ森の中に生徒を同行。小鳥やウサギ、タヌキなど動物と遊んだことを回想し話す。カラスなぜ鳴くの、という童謡を歌い、先輩も生徒も落涙。感動の30分でした。 詳細はインターネットで名前を入力、検索可能。 (2007/06/09 11:35:22 PM)
このお餅は、ミョウガの皮は外して食べるのですか?柏餅は焼かないですよね。昔から伝えられている食べ物というのは、何ともいいものですね。
(2007/06/10 09:50:00 PM)
コメントありがとうございました。懐かしく見ていただいて感謝します。我が家では、まだ二回しか作っていませんが、ご近所に差し上げるのが多くてまだあまり食べられません。軟らかい食感とミヨウガ独特の香りがなんともいえず、二つぐらいは食べれてしまいます。昔ながらの「おやつ」は本当にいいものです。
(2007/06/10 11:00:21 PM)
コメントありがとうございます。ミヨウガの葉は外してから食べます。多少残っていても香ばしくて美味しいです。柏餅はもちろん蒸して作ります。柏餅も作っていますのでブログに載せる予定です。季節ごとの食材を生かして、自然で美味しいものを作り出した昔の人々の知恵には驚かされます。少しでも今の子供たちにも伝えていけたらいいと思います。
(2007/06/10 11:16:02 PM) |