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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:ドイツ映画
映画史に残る有名なタイトル、初鑑賞でした。 本国出身の監督、ウォルフガング・ペーターゼンは、ハリウッドで大作を撮り続けていますが、本作はTVシリーズとして放送していたドラマが元になっているそうです。 この迫力はすごいですね~ 艦内を無尽に駆け巡るカメラと、ハリウッド大作とはまた一味違った、迫力ある映像の数々が素晴らしかった。 死への恐怖、戦争の虚しさを、派手な演出の先にじっくりと感じることができました。 密室、水圧、深海・・・潜水艦ものは独特な怖さのあるもの。この手のドキドキに慣れはありません。 斬新に思えるカットが多々ありましたが、斬新というよりは懐かしいのかもしれません。 最近あまり見慣れない、立派さ。骨太で重厚なドラマでした。 当時のドイツ軍がどうであったという批判は、本作には無意味。 どの国でも、戦争は理不尽に人を死なせていったことに変わりなく。この虚しさは普遍。 地獄のような潜水艦から脱出して、陸へ帰ることを切望しながら、懸命に生き延びた彼らが見たものは・・・。海上となんら変わらない、地獄のつづき。おなじく戦場なのでした。 娯楽としても、反戦映画としても、とてもいい映画です。 (あらすじ)第二次大戦下、基地を出航したドイツの潜水艦U-96の過酷な戦いを描く。 余談ですが、当時、潜水艦の中はかなり臭かったでしょうね~ 体臭や諸々、きっと強烈だったのではないでしょうか。 臭いまで感じてきそうな良作に、ふとそんなこと思いました。 こちらも死ぬまでに観たい映画1001本に選ばれています。 監督・脚本 ウォルフガング・ペーターゼン 原作 ロータル=ギュンター・ブーフハイム 撮影 ヨスト・ヴァカーノ 音楽 クラウス・ドルディンガー 出演 ユルゲン・プロフノウ ヘルベルト・グリューネマイヤー クラウス・ヴェンネマン ベルント・タウバー マルチン・ゼメルロッゲ クロード=オリヴィエ・ルドルフ (カラー/135分/西ドイツ/DAS BOOT) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんばんは。
お久しぶりです。 忙しいながらも本に没入していたここしばらくでした。 はるさんもお仕事はじめて大変なそうですけど、映画はしっかりとご覧になっているご様子で、なんだかホッとしています。そうじゃなくちゃね。 それにしても潜水艦内の臭い・・って そりゃあ芳しいとはいえないでしょうな・・・・ まあ、そういうことは慣れるもんですよ。 そんなもんです・・・。 (2008.04.29 22:45:25)
たしかに・・・・。
とにかく(しかも)暑いようですね、潜水艦内は。 余談ですが、 知人に軍事マニア、と言っても思想的には平和主義で反戦思想ですが、 その人がある映画にある潜水艦の中でアイスクリームを作って食べるシーンの リアリティーを疑って調べたらしいですが、実際作って食べたようです。 >戦争は理不尽に人を死なせていったことに変わりなく。この虚しさは普遍。 たしかに反戦思想を広めるのは意味あることなんですが、 実は安易でもある気が最近しています。 それでも現実に戦争をしないではいられない人間や社会、 そこを問い、考察することの方が、難しくもあり、でも実りが多いと思います。 (2008.04.30 01:54:42)
こんにちは!
ご無沙汰しています^^ >映画はしっかりとご覧になっているご様子で、なんだかホッとしています。そうじゃなくちゃね。 ヤスカイさんはやっぱり本に夢中でしたか。 あとでじっくり日記読ませていただきに行きます。 >それにしても潜水艦内の臭い・・って >そりゃあ芳しいとはいえないでしょうな・・・・ >まあ、そういうことは慣れるもんですよ。 そうですね。 この作品に限っては、狭さ臭さをとても感じましたよ。 描写がすごくて(笑) ペーターゼン監督はこの頃の方がいいですね。 (2008.04.30 20:37:35)
>とにかく(しかも)暑いようですね、潜水艦内は。
みんな恐怖もあって、玉のような汗をかいていました。 暑さも恐怖も匂いも・・・想像するだけで・・・ 出撃命令を下されれば、突進していくしかなかった兵士が、当時はどの国にもいたんですよね。 (2008.04.30 20:44:53) |