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行きかふ人も又

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2009.11.27
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カテゴリ:日本映画

 塚本監督、初のオールデジタル作品。
粗い粒子のハードエッジな映像に、「鉄男2」以来の激しいビートが観客の肉体と魂をかきむしる。

腹部から血を流し、身動きできないほど狭いコンクリートの密室で目覚めた男が体験する想像を超えた痛みと恐怖を描く―――。

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初期作品に立ち返ったかのような、塚本晋也らしいエグミが懐かしい。
このての作品は、観る側にも、ハードな精神を要求されるけれど、コアなファンにはたまらないタイプの作品でしょう。

49分という短さに、実験的な恐怖映像の洪水。自身はじめてというデジタルカメラは、臨場感たっぷり。
コンクリートの狭い空間で目覚めた男が、凄まじい恐怖と闘いながら、逃げ道を求めてさ迷う・・・真実を知ることになるのは、短くも濃厚な恐怖のあと。


中盤で出会う、同じようにして閉じ込められた女を演じているのは、『TOKYO FIST』に出演していた藤井かほり。塚本作品に、妙に嵌まる女優さんです。

消えていた記憶が甦るとき、目をそむけたくなるような真実が浮かび上がる。
脱力してしまう寂しすぎる結末に思うのは、もしかしたら、これは内面をビジュアル的に表現した、孤独な感情のメタファーなのかな、ということ。

ほとんどが塚本さんの顔面のアップ、しかも痛みと恐怖に歪んだ顔ばかりに、あれほど好きだったくせ、嫌悪感バリバリです、、。
おもしろいと、言いたいけれど、言えない。

謎の立方体に閉じ込められる『CUBE』や、目覚めると理由もわからず捕らえられ、死の恐怖を味わう『SAW ソウ』に、やはりどこか似たところがあります。
2作品とも、『HAZE』の前に製作されていますが。
ただ真似というよりも、塚本流の角度から、話題をよんだ密室ホラーに挑んている印象。
個性だけは負けることなく、血みどろグロさも負けずとも劣らず、単なる視覚的ホラーでない点は、似て非なるものなのかもしれません。



●   ●   ●   ●



製作・監督・脚本・撮影監督・美術監督・編集/ 塚本晋也
撮影/ 志田貴之
音楽/ 石川忠
出演/ 塚本晋也  藤井かほり  村瀬貴洋  神高貴宏  辻岡正人

(カラー/49分)






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Last updated  2009.11.29 12:58:51
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