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カテゴリ:よもやま話
とあるラーメン屋で、私が手持ち無沙汰で品が出てくるのを待っていたと想像してください。
隣には、ザーサイとギョーザをオカズにしてビールを酌み交わしている四十台男性二人。 結構メートルが上がっていると見え、私にもいちいち、やりとりが聞こえてくる。 「あれはですね、清算書を私が書きますと言ったら、○○先生が、先生に領収書渡しておくだけでいいよ、っていうもんだから」 「○○先生に引っ掛けられたな。でもそれを真に受ける先生が悪い、まあどうぞ」(相手にビールをつぐ) 「先生」という言葉が乱舞する。 どこの学校の教員なのか。教職員の親睦会の会計が不明朗だとゴタゴタしているようだ。 「あの先生は、なんであんなにすぐスネるんでしょうね?」 「自分の意見ばっかりなんだよな。それをまとめるのが仕事だろうってなあ。俺もそれで苦労してるけどね。あ、俺まで愚痴を言ってしまったよ・・」(相手にビールをつぐ) 「いやいや先生も大変ですよね」(相手にビールをつぐ) どこでもあるサラリーマンの会話になってきたが、話がだんだんギョッとする方向に向いてきた。 「○○先生は必ず学年の始めに誰か目をつけて虐めるクセがあるんだよな」 「○○子はその犠牲になったんですか」(相手にビールをつぐ) 「運動会のときもビッコひいてるのにお前走れるだろうって、責めた」 「それで自分で足を・・ですかね」 やばい会話だあ~~~っ。 こういうところでそんなハナシしちゃ、まずいだろうって・・。 しかも固有名詞、丸聴こえだし。 私は顔をしかめて横を向いて見せた。 二人は心持ち小声になった。 一人が、「いけない、連絡しなきゃいけないところがあるが、携帯忘れてきた、電話かけてくる」と席を外すと、残された方の先生がその席に座ったまま携帯で電話をかけ始めた。 「○○さんですか?担任の○○です。今日ね、○○君、学校で楽しそうに過ごして帰っていきましたよ。なんかいけそうですねえ、どうですか、土曜日の行事も・・」 ははあ、不登校だな・・。 って、こんなに聴こえてヤバくないか、先生!! はらはらして、ラーメンの味が良くわからなかったではないか。 私は勘定書きを彼らに回したい衝動にかられた。 先生たち、教育熱心なのはわかるけど、ぜんっぜん、常識ないな~。 困ったな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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